アイデアは新しく、アルミニウムは再生利用。
「私たちはこの仕事に情熱を燃やしていました。必ず実現しなくてはと。それが正しいことでしたから」
Jennifer - オペレーション プログラム マネージャー クパティーノ (米国)
あなたのチームはビジョンを現実にすると伺いましたが、本当にそうなのでしょうか?
回答:はい、それこそが私たちオペレーションチームです。デザイナーやエンジニアと一緒に新しいハードウェアのアイデアをまとめてから、実際に1つの製品として作り上げる方法を考え出します。
1つじゃ済みませんよね?
回答:その通りです。「よし、1つできあがった。じゃあ、100万単位で作ろうか」という感じです。
「革新的な製品作りには、革新的なプロセスが求められます」
どうすれば革新的になるのですか?
回答:方法はたくさんあります。例えば、私は以前、MacBook Airの筐体を初めて100パーセント再生アルミニウムで作ったチームにいました。
実際に再生されたものですか。再生可能というだけではなく?
回答:その通り。再生されたものです。ですから、地球から採掘された新しいアルミニウムは一切使われていません。
炭酸飲料の缶を再生利用するよりも特殊な感じですね。
回答:ええ、それとはかなり異なります。高品質の特許取得済みアロイですから、純度と性能に関するAppleの基準を満たさなければならず、新しいサプライチェーンと調達プロセス全体を考え直さなければなりませんでした。さらに、人々がAppleに期待する強度と機能、美しさを確実に実現する必要がありました。ですから、とても野心的な取り組みだったのです。
「野心的」とは、言い換えると「一筋縄では行かない」ということでしょうか?
回答:そうですね。でもだからこそ、今私たちはここにいるのだと思いませんか?困難な問題が解決できると、素晴らしい高揚感を覚えるものです。そして、環境保護の目標と同時に、機能面や審美面の基準といった様々な要求を突きつけられている時こそ、最も優れたイノベーションが生まれるのです。
「仕事の意義が大きいほど、モチベーションが上がります」
技術的な成果以上のものがあると、モチベーションがさらに高まるということですか?
回答:Appleには常にそれ以上のものがあります。環境であれ、お客様の製品使用体験であれ、さらにもっと別のなにかであれ。そしてもちろん、正しいことをするのは気分が良いですし、ここで働く人たちからも、また違った種類のモチベーションをもらえます。
それは、あなたのチームから?それとも、リーダーシップチームから?
回答:両方です。この仕事に怯みそうになったことも何度もありましたが、Lisa Jaksonとのミーティングを終えると必ずこう思い直すんです。「彼女は本当に素晴らしいわ。なんとしても皆でこれを実現しなきゃ!」
カンフル剤のようですね。
回答:ええ。エグゼクティブチームの方々と会うと、彼らがどのように全体像を捉え、私たち一人ひとりを頼りにしているのかがわかるんです。プレッシャーではないですか。
「いいえ、むしろ光栄に感じます。だって、私が自分自身を信じる以上に、彼らは私を信じてくれているのですから」
イラストはiPadで作成されたものです