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プレスリリース 2024 年 10 月 28 日

Apple IntelligenceをiPhone、iPad、Macで本日提供開始

ユーザーは、Apple Intelligenceを活用して、文章に磨きをかけたり、通知、メール、メッセージの要約を表示したり、より自然で有能なSiriを体験したり、クリーンアップを使って画像から不要な対象物を削除できるようになります
Apple Intelligenceの新機能が表示されている様々なiPhone、iPad、Mac。
Apple Intelligenceは、iPhone、iPad、Macに驚くような新機能をもたらします。初期機能が本日提供開始され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始されます。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、iPhone、iPad、Macのユーザー向けのApple Intelligenceの初期機能が、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1のリリースで無料のソフトウェアアップデートにより提供開始されたことを発表しました。Apple Intelligenceは、Appleシリコンのパワーを活用したパーソナルインテリジェンスシステムで、AIにおけるプライバシーを大幅に前進させながら、言語や画像を理解して生成したり、複数のアプリにわたってアクションを実行したり、パーソナルコンテクストにもとづいて、日々のタスクをシンプルにしてよりすばやくこなせるようにします。本日より初期機能が提供され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始されます。
「Apple IntelligenceとともにiPhone、iPad、Macの新しい時代が幕を開け、まったく新しい体験とツールが提供されることによって、ユーザーが達成できることが一変します。Apple Intelligenceは、Appleの生成モデルをApple製デバイスの中心に据えるために、AIと機械学習での長年にわたるイノベーションをもとに開発されており、プライバシーを保護しながら、使いやすいパーソナルインテリジェンスシステムをユーザーに提供します。Apple Intelligenceは、Appleだけが実現できる方法で提供される生成AIであり、私たちはユーザーの生活を豊かにする機能に非常に期待しています」と、AppleのCEO(最高経営責任者)、ティム・クックは述べています。
「Apple Intelligenceは、文章に磨きをかけるのに役立つ作文ツール、最も重要なことを知らせる通知の要約、説明するだけで写真やビデオの中からほぼすべてのものを検索できる機能など、ユーザーがiPhone、iPad、Macで行うことをより便利にするワクワクするような新機能を実現します。これらはすべて、デバイス上の処理のほか、iPhoneのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大してユーザーの情報を保護する画期的な新しいアプローチであるプライベートクラウドコンピューティングを基盤として構築されています。本日、Apple Intelligenceの初期機能の提供を開始します。これは、ほんの始まりにすぎません」と、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。

システム全体で使える作文ツール

iOS、iPadOS、macOSにわたって緊密に統合されている作文ツールにより、ユーザーは、メール、メッセージ、メモ、Pages、他社製アプリなど、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることができます。
「書き直し」を使うと、Apple Intelligenceによってユーザーは自分が書いた文章の様々なバージョンから選ぶことができ、読者や作業中のタスクに合わせて、表現方法を「プロフェッショナル」「簡潔」「フレンドリー」に調整できます。「校正」は、文法、言葉づかい、構文をチェックするほか、編集の候補をその説明とともに提案するので、ユーザーは確認したり、すばやく承認することができます。また、ユーザーはテキストを選択して、それを読みやすい段落、箇条書き、表、リストなどの形で要約できます。
作文ツールにより、ユーザーは、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることができます。

より自然で会話ができるSiri

Siriはより自然で、文脈に即し、緊密にシステム体験に統合されています。iPhone、iPad、CarPlayで作動している時は、画面の縁を囲うようにエレガントに光り輝く、まったく新しいデザインを採用しています。Macでは、デスクトップの好きな場所にSiriを置いて、作業中に簡単にアクセスできるようになっています。iPhone、iPad、Macでは、Siriにいつでもタイプ入力でき、Siriを使いながらテキストと声をスムーズに切り替えて、日々のタスクをよりすばやくこなせるようになります。より豊かな言語理解の能力を備えたSiriは、ユーザーが言葉につまづいても話についていきながら、1つのリクエストから次のリクエストへと文脈を保てます。さらにSiriは、膨大な製品知識にもとづいて、Apple製品の機能や設定に関する何千もの質問に答えてくれるので、ユーザーは、画面収録の方法からWi-Fiパスワードの簡単な共有方法まで、あらゆることを学ぶことができます。
ユーザーは、iPhone、iPad、MacでSiriにいつでもタイプ入力でき、Siriを使いながらテキストと声をスムーズに切り替えて、日々のタスクをよりすばやくこなせるようになります。

さらに賢くなった写真アプリ

写真アプリは新機能を備え、さらに賢くなりました。自然な言葉づかいで検索ができ、ユーザーは「Maya skateboarding in a tie-dye shirt」など、探しているものを説明するだけで、ほぼどのようなものでも検索できます。ビデオでも検索ができるので、ユーザーはビデオの特定の部分で起きたことを検索して、すぐにそのシーンを表示できます。検索では、ユーザーがすばやく検索を完了できるように、賢い入力補助の候補も提供されます。
iPhone 16 Proで、写真アプリに表示されている新しい検索機能。
写真アプリで、ユーザーは探しているものを説明するだけで、ほぼどのようなものでも検索できます。
不要な対象物や人物が写真のフレームの中に写り込んでしまった場合は、クリーンアップツールを使って、撮影の瞬間の意図を忠実に保ちながら、不要な要素を削除できます。
Apple Intelligenceによって実現した新しいクリーンアップツールにより、ユーザーは撮影の瞬間の意図を忠実に保ちながら、写真から不要なものを削除できます。
メモリー機能により、ユーザーは説明を入力するだけで、見たいムービーを作成できるようになりました1。言語と画像を理解する能力を活用して、Apple Intelligenceは、ユーザーの説明にもとづいて最高の写真とビデオを選び、写真から特定されたテーマにもとづいてチャプターに分かれたストーリーラインを作成し、独自の流れのある物語のムービーに仕上げます。
iPhone 16の写真アプリに表示された、メモリームービーを作成するよう促すメッセージ。
ユーザーの説明にもとづいて、Apple Intelligenceは写真とビデオを選択して組み合わせ、独自の流れのあるムービーに仕上げることができます。

優先順位を付けて集中する新しい方法

Eメールの管理がこれまで以上に簡単になります。優先メッセージにより、メールアプリの受信ボックスの先頭に表示されるこの新しいセクションは、当日のランチの招待や搭乗券など、最も緊急性の高いEメールを表示します。ユーザーの受信ボックス全体で、メッセージを開くことなく要約を確認でき、長いスレッドの場合は、「要約」をタップまたはクリックするだけで関連する詳細を表示できます。さらに、スマートリプライは、すばやく返信するための提案を提供するほか、Eメール内の質問を特定して、すべてに確実に回答できるようにします。
Apple Intelligenceでは、優先メッセージやメッセージの要約により、これまでにない方法で受信ボックスを管理できるようになります。
Apple Intelligenceは、通知の要約によって、ユーザーが優先順位を付けて集中できるよう手助けします。通知の要約で、長い通知や積み重なった通知をすばやく確認でき、グループチャットでのやり取りが特に頻繁になった時などに、ロック画面に重要な詳細情報が表示されます。新しい集中モードの「さまたげ低減」は、すぐに確認する必要がある通知のみを表示します。
メモアプリと電話アプリでは、ユーザーは音声の録音、文字起こし、要約ができます。電話アプリで通話中に録音が開始されると、参加者に自動的に通知が届き、通話が終了すると、重要なポイントを思い出せるようにApple Intelligenceが要約を生成します。
電話アプリでのユーザーの通話の要約が表示されたiPhone 16。
ユーザーは、電話アプリとメモアプリで音声の録音や文字起こしができ、Apple Intelligenceが文字起こしを要約します。

さらに多くの機能が登場予定

新しいApple Intelligenceの機能は12月に提供開始され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始されます。
Apple Intelligenceは、ユーザーが自分らしさを視覚的に表現する新しい方法をもたらします。絵文字はまったく新しいレベルに引き上げられ、説明を入力するだけでオリジナルのジェン文字を作成することが可能になります。また、友人や家族の写真を使って絵文字をパーソナライズすることもできます。Image Playgroundは瞬時に楽しい画像を作成します。画像マジックワンドは、ラフスケッチを美しい画像に作り変えて、メモを視覚的に一段と魅力的なものにします。さらに、何もない空白部分に円を描くと、周囲のコンテクストを使用して画像を作成することができます。
Image Playgroundを使うと、ユーザーは瞬時に楽しい画像を作成できます。
12月には、作文ツールが一段とパワフルになり、ディナーパーティの招待状をより印象的な文体にしたり、履歴書により快活な動詞を追加するなど、ユーザーが文章に適用したい具体的な変更を説明できる機能が加わります。さらに、ツール間を行き来しなくても、作文ツールとSiri内でChatGPTの幅広い世界に関する知識にアクセスし、画像と文書を理解する能力の恩恵を受けることができます。
また、12月には、新しいビジュアルインテリジェンス体験がApple Intelligenceを基盤として実現し、iPhone 16のラインナップの新しいカメラコントロールにより、ユーザーは対象物や場所について瞬時に学べるようになります2。ユーザーは、例えばテキストをある言語から別の言語に翻訳して、目の前にあるレストランに関する詳細を把握し、情報を活用できます3。また、カメラコントロールは、ユーザーがある商品を買える場所を探すためにGoogleで検索したい場合や、ChatGPTの問題解決スキルの恩恵を受けたい時などに、特定分野の専門性を備えた他社製ツールへのゲートウェイとしても機能します。他社製ツールを使用するタイミングやどの情報が共有されるかは、ユーザー自身が管理できます。
今後数か月の間に、優先通知が最も重要なことを知らせるようになります。Siriは、ユーザーのパーソナルコンテクストを参照してユーザーに合わせたインテリジェンスを提供できるようになり、さらに有能になります。また、Siriにオンスクリーン認識も加わり、Appleと他社製のアプリ内やアプリを横断して何百もの新しいアクションを実行できるようになります。
Apple TV+アプリでアクションを実行しているSiri。
Apple Intelligenceにより、Siriはユーザーのパーソナルコンテクストを参照して質問に回答できます。

画期的なプライバシー保護

あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護するように設計されたApple Intelligenceは、デバイス上の処理を使用しているため、それを動かすモデルの多くは完全にデバイス上で実行されます。より多くの処理能力を必要とするリクエストの場合は、プライベートクラウドコンピューティングがApple製デバイスのプライバシーとセキュリティをクラウドにまで拡大し、さらなるインテリジェンスを活用できるようにします。プライベートクラウドコンピューティングを使用する場合、ユーザーのデータをAppleが保存したり、共有することはありません。データはユーザーのリクエストに応えるためにのみ使われます。このプライバシーに関する約束が守られているかを継続的に検証するために、業界で初めて、独立した専門家がAppleシリコン搭載のサーバ上で実行されるコードを調べることが可能です。これにより、AIにおけるプライバシーが大きく前進します。
ユーザーは、Siri、作文ツール、またはカメラコントロールのビジュアルインテリジェンスの一部として提供されるChatGPTの統合を有効にするかどうかを選択できます。ユーザーは、アカウントを作成しなくても無料でChatGPTにアクセスできます。プライバシー保護が組み込まれており、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しません。自分のアカウントとの連携を選択したユーザーには、OpenAIのデータ利用に関するポリシーが適用されます。
提供について
  • Apple Intelligenceの初期機能は、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1で無料のソフトウェアアップデートとして提供され、デバイスとSiriの言語を英語(米国)に設定した場合、世界中の多くの地域でアクセスできます。
  • Apple Intelligenceは、迅速に対応言語を増やしています。12月に、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに対応します。4月には、ソフトウェアアップデートにより対応言語を拡張し、1年間でさらに多くの言語に対応します。日本語、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語などの言語に対応する予定です。
  • Apple Intelligenceは、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPad、M1以降を搭載したMacで利用できます。
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  • 記事本文

  1. メモリームービーの作成は、iPhoneとiPadで利用でき、今後数か月の間に、Macで利用できるようになります。
  2. カメラコントロールは、iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Maxで利用できます。
  3. 特定の場所に関する情報は、まず米国で利用可能になり、今後数か月の間にさらに多くの地域に対応します。

お問い合わせ先

Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp