クイックリーディング
2024 年 8 月 14 日
デベロッパはまもなく、Secure Elementを使ってアプリ内NFC決済を提供できるようになります
iOS 18.1より、デベロッパはApple PayおよびAppleウォレットとは別に、iPhone上の自社アプリ内で、Secure Elementを使ってNFC非接触決済を提供できるようになります。デベロッパは新しいNFC APIとSE(Secure Element)APIを使って、店内の支払い、車のキー、交通系ICカード、社員証、学生証、ホームキー、ホテルの部屋の鍵、店舗のメンバーズカードやポイントカード、イベントのチケット、および今後サポートされる政府機関発行の身分証明書に、アプリ内の非接触決済を提供できるようになります。
ユーザーのセキュリティとプライバシーはAppleにとって最も重要なものなので、この新しいソリューションは、自社のiOSアプリ内からNFC非接触決済を提供するための安全な方法をデベロッパに提供するために設計されました。NFC APIとSE APIは、デバイス上に機密情報を安全に保存するために設計された業界標準の認定チップであるSecure Elementを活用します。Appleは、非接触決済を行う際にSecure Enclave、生体認証、AppleサーバなどApple独自の多くのハードウェアおよびソフトウェアテクノロジーを活用して、ユーザーのセキュリティとプライバシーを守るソリューションを設計するために多大なリソースを注いでいます。これらのAPIを活用するアプリ内で非接触決済を行うには、ユーザーはアプリを直接開くか、iOSの設定でデフォルトの非接触アプリとしてアプリを設定し、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックすることで決済を開始できます。
デベロッパが自社のiPhoneアプリにこの新しいソリューションを組み込むには、Appleと商業契約を結び、NFCおよびSEのエンタイトルメントをリクエストし、関連する料金を支払う必要があります。これにより、一定の業界および規制に係る要件を満たし、Appleが進めているセキュリティとプライバシーの基準を約束し、権限を与えられたデベロッパのみが、関連するAPIにアクセスできるようになります。NFC APIとSE APIは、まもなく登場するiOS 18.1のデベロッパシードで、日本、オーストラリア、ブラジル、カナダ、ニュージーランド、英国、および米国のデベロッパが利用できるようになり、さらに国・地域が追加される予定です。デベロッパとユーザーは今後も、Apple Payとウォレットの簡単で、安全で、プライバシーが確保された体験にアクセスし続けることができます。
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