プレスリリース
2023 年 9 月 12 日
Apple、Apple Watch Ultra 2を発表
Appleの最も屈強で有能なスマートウォッチが、パフォーマンスのアップデート、新しいダブルタップのジェスチャー、カーボンニュートラルのオプションによりこれまで以上に素晴らしいものになります
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、Appleの最も有能で屈強なスマートウォッチに新しい機能をもたらし、環境に関する重要なマイルストーンを達成する、Apple Watch Ultra 2を発表しました。Apple Watch Ultra 2は、ユーザーに人気のApple Watch Ultraのすべての機能に加えて、パワフルな新しいS9 SiP、魔法のような新しいダブルタップのジェスチャー、Appleのこれまでで最も明るいディスプレイ、拡大された高度範囲、デバイス上のSiriのほか、「正確な場所を見つける」機能を使ってiPhoneを探すことができ、水上・水中での冒険のための先進的な機能も搭載しています。Apple Watch Ultra 2は、再設計されたアプリ、新しいスマートスタック、新しいサイクリング体験、アウトドアの探索に役立つ機能、新しい文字盤の「モジュラーUltra」を提供するwatchOS 10を搭載しています。このすべての進化を遂げたApple Watch Ultra 2は、これまでと同じく、通常の使用時で36時間のバッテリー駆動時間を備え、低電力モードでは最大72時間使用できます。
今回初めて、お客様はすべてのApple Watchからカーボンニュートラルのオプションを選択できるようになり、すべての事業、製造サプライチェーン、製品のライフサイクル全体で2030年までにカーボンニュートラルを達成するというAppleの計画である、Apple 2030に向けた重要なマイルストーンとなります。
Apple Watch Ultra 2は本日より注文受付を開始し、9月22日（金）より販売を開始します。
「私たちは今年、Appleの最も屈強で有能なApple Watchをこれまで以上に素晴らしいものにしました。Apple Watch Ultra 2は最も先進的なApple Watchで、素晴らしいパフォーマンスとアップデートされた機能を備えています。すべてのApple Watchの中で最も大きく、最も明るいディスプレイ、最も長いバッテリー駆動時間、最も優れたGPS、そのすべてを美しいデザインで求めている人に最適です」とAppleのCOO（最高執行責任者）、ジェフ・ウィリアムズは述べています。
パワフルな新しいS9 SiP
Apple Watch Ultra 2は、まったく新しいS9 SiPのカスタムAppleシリコンを搭載しています。このApple史上最もパワフルなApple Watchのチップは、新しいダブルタップのジェスチャーや、プライバシーとセキュリティを保護しながら健康データにアクセスして記録できるデバイス上のSiriを含む、システム全体での向上とまったく新しい機能を実現します。また、Apple Watch Ultra 2は、オリジナルのApple Watch Ultraと比べて最大2倍高速に機械学習のタスクを処理できる新しい4コアNeural Engineも搭載しています。
ダブルタップのジェスチャー
Digital CrownやTaptic Engineなどのイノベーションは、タップ、スワイプ、手首を上げる、「カバーして消音」などのジェスチャーとともに、Apple Watchをシンプルかつ直感的に使えるようにします。新しいダブルタップのジェスチャーにより、ユーザーは片手だけで、ディスプレイに触れることなく簡単にApple Watch Ultra 2を操作することができます。ユーザーは、Apple Watchを着けている手の人差し指と親指を2回タップして、Apple Watch Ultra 2上の最も一般的な操作の多くをすばやく便利に実行できます。また、ダブルタップは文字盤からスマートスタックを開くこともでき、もう1回ダブルタップするとスタックのウィジェットをスクロールできます。
ダブルタップはアプリの主ボタンをコントロールするので、タイマーの停止や、音楽の再生と一時停止、また、アラームをスヌーズにするために使うことができます。このジェスチャーは、電話の応答や終了、Apple Watch上のカメラリモートで写真を撮ったり、コンパスアプリで新しい高度の表示に切り替えて、保存されたウェイポイントの相対的な高度を表示するためにも使うことができます。
新しいダブルタップのジェスチャーは、Apple Watch Ultra 2に搭載されているより速くなったNeural Engineが加速度センサー、ジャイロスコープ、光学式心拍センサーからのデータを新しい機械学習アルゴリズムを使って処理することによって実現します。このアルゴリズムは、人差し指と親指でダブルタップを実行する時のわずかな手首の動きと血流の変化による独特なサインを検出します。ダブルタップジェスチャーは、来月のソフトウェアアップデートで利用できるようになります。
より明るくなったディスプレイ
新しい先進的なディスプレイアーキテクチャがApple Watch Ultra 2の最大輝度を3,000ニトまで引き上げ、第1世代のApple Watch Ultraよりも50パーセント明るく、Appleがこれまでに設計した中で最も明るいディスプレイとなり、強い日差しの下での読みやすさが向上します。暗い部屋や早朝の場合、近くにいる人の邪魔にならないように、ディスプレイの明るさをわずか1ニトまで下げることもできます。また、フラッシュライトも新しいディスプレイアーキテクチャの利点を活用し、Digital Crownを回すと一時的にディスプレイの明るさが2倍になるので、道をより明るく照らすことができます。
「モジュラーUltra」文字盤
Apple Watch Ultraのために設計された新しい文字盤「モジュラーUltra」は、大きなディスプレイを活用し、秒数、高度、深度などのリアルタイムのデータを外側のエッジ付近に表示します。これはAppleのデジタル文字盤の中で最も多いコンプリケーションを提供し、スポーツ、アウトドアの探検、海や水上・水中のアクティビティに合わせてカスタマイズできます。
極限の環境を想定した試験を実施
Apple Watch Ultra 2は極限の環境向けに設計されており、最も低い地点にある谷の探検のために海面下500メートルから、世界最高峰の登頂のために最高9,000メートルまで、Apple製品の中で最も広域な高度で試験を行ってきました。
レクリエーショナルスキューバダイビングとフリーダイビング
Apple Watch Ultraは、カイトサーフィンやウェイクボードなどの過酷なアクティビティをはじめとするウォータースポーツに最適で、アップデートされたHuish OutdoorsのOceanic+アプリでは、水深40メートルまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに加えてフリーダイビングにも対応します1。
内蔵の水深アプリで各セッションのログを保存できるようになったので、ユーザーはApple Watch Ultraで直近のセッションを確認したり、iPhoneのフィットネスアプリで、GPSのエントリーポイントを含むすべてのダイブの完全な履歴を表示したりできます。
Oceanic+アプリでは、ユーザーはフリーダイビング中に水深や経過時間などの重要なデータを確認でき、目的の水深に達すると通知を受け取ります。文字はすべて大きく、太く、一目で見やすく表示されます。ダイビングの合間には、心拍数範囲がユーザーの心拍数をチェックして下げるために役立ちます。事前に設定した水面休息時間やセッション経過時間などのアラームは、各トレーニングセッションでユーザーをガイドします。詳細なログブックは、潜降や浮上の速度など完全なプロファイルを提供します。
健康データにアクセスして記録できる、デバイス上のSiri
Apple Watchで初めて、Siriへのリクエストがデバイス上で処理できるようになります。ワークアウトの開始やタイマーの設定など、インターネットからの情報を必要としないリクエストの場合、SiriはWi-Fiや携帯電話ネットワークを必要としないため、よりすばやく、より信頼性の高い応答が得られます。また、パワフルなNeural Engineにより、音声入力の精度が最大25パーセント向上します。
デバイス上の処理はプライバシーとセキュリティを保護し、Siriを使ってヘルスケアアプリのデータにアクセスして、健康やフィットネスに関する質問をすることができるようになります。例えば、ユーザーはオフラインでも前夜の睡眠時間や、アクティビティリングの完成に向けた進捗をたずねたり、屋外でのランニングやサイクリングのワークアウトを開始したり、声だけでウェイポイントの設定などのリクエストをすることができます。また、ユーザーは、体重、体温、月経、服用した薬などの健康データの記録をApple Watch Ultra 2でSiriにリクエストすることもできます2。
「正確な場所を見つける」機能
Apple Watchを使ってiPhoneを見つける機能はユーザーに人気の機能です。S9 SiPには第2世代の超広帯域無線（UWB）チップが搭載され、「正確な場所を見つける」機能を使い、同じチップを搭載するiPhone 15ファミリーを探すことができます。「正確な場所を見つける」機能は、例えばiPhoneが別の部屋にあったり、どこにしまったかユーザーがダイビング後に思い出せない場合でも、置き忘れたiPhoneまでの距離と方向に加えて視覚と触覚と音声のガイダンスを提供します。
watchOS 10を搭載
Apple Watch Ultra 2はwatchOS 10を搭載し、マイルストーンとなるアップデートには以下が含まれます。
- 新鮮なアプローチですばやく情報を提示する再設計されたアプリや、必要な時に適切なウィジェットを表示する新しいスマートスタック。
- 新しい「モジュラーUltra」文字盤に加えて、楽しく新しい文字盤「スヌーピー」「パレット」「ソーラーアナログ」「Nikeグローブ」。
- ナイトモードは環境光センサーを活用し、暗い場所で自動的に起動します。
- パワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーを接続するためのBluetoothがサイクリスト向けに登場し、新しい指標、ワークアウト表示、サイクリングワークアウトを活用できるようになります。パワーゾーンは、ユーザーがトレーニングを最大限に活用するのに役立ちます。
- サイクリングワークアウトはライブアクティビティとしてiPhoneに自動的に表示され、タップすると全画面表示になります。
- アップデートされたコンパスアプリは今いる場所の標高をリアルタイムに表示し、ウェイポイントの3次元表示によって相対的な高度を示します。
- マップアプリの新しい地形図は、関心のある地点や登山道の起点などの重要な詳細情報を表示するほか、山の陰影、等高線、標高や、モバイル通信と緊急SOSに関するウェイポイントなどの役立つ詳細を提供します。
- 心の状態を記録することで心の健康をサポートするツールがマインドフルネスアプリに追加されます。
- 環境光センサーを使って日光の下で過ごした時間を測定できる機能は、近視のリスクの低減に役立ちます。
カーボンニュートラルなモデル
Apple Watch Ultra 2、Apple Watch SE、そして新しいApple Watch Series 9の一部のケースとバンドの組み合わせは、Appleで初めてのカーボンニュートラル製品です。Apple 2030の一環として、Apple Watch Ultra 2のカーボンフットプリントを大幅に削減しています。素材、電力、輸送という３つの主要な温室効果ガスの排出源における排出量を削減し、残った少量の排出量は、自然に根ざしたプロジェクトによる質の高いカーボンクレジットで相殺しています。最初のApple Watch Ultraに使用されている非再生チタニウムと比べ、アルパインループまたはトレイルループと組み合わせたApple Watch Ultra 2は95パーセント再生チタニウムを使用しています3。Apple Watch Ultra 2のパッケージに表示されている新しいロゴは、このモデルがカーボンニュートラルであることを示しています。
ラインナップ
- Apple Watch Ultra 2は49mmのサイズで提供し、新しいトレイルループまたはアルパインループと組み合わせるとカーボンニュートラルになります。
- 新色のバンドとして、アルパインループ（ブルー、インディゴ、オリーブ）、トレイルループ（オレンジ/ベージュ、グリーン/グレイ、ブルー/ブラック）、オーシャンバンド（ブルー、オレンジ）が用意されています。
- 新しいApple Watchのトレイルループとアルパインループのバンドはすべてカーボンニュートラルであり、再生素材が30パーセント以上含まれています。
価格と販売について
- 日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、インド、アラブ首長国連邦、英国、米国、その他40以上の国と地域では、本日よりApple Watch Ultra 2の注文受付を開始し、9月22日（金）から販売を開始します。
- Apple Watch Ultra 2は、128,800円（税込）です。
- watchOS 10は9月19日（火）よりApple Watch Series 4以降を対象に提供を開始します。ご利用にはiOS 17以降がインストールされたiPhone XS以降が必要です。一部の機能は、国や地域またはデバイスによって利用できない場合があります。
- Apple 2030について詳しくは、apple.com/jp/2030をご覧ください。
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- Oceanic+アプリを利用するにはサブスクリプションが必要です。
- これらの機能は年内にソフトウェアアップデートで利用できるようになり、英語と北京語から提供を開始する予定です。音声モデルのダウンロードが必要です。
- トレイルループまたはアルパインループと組み合わせたApple Watch Ultra 2を対象にしています。