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プレスリリース 2023 年 6 月 5 日

Apple、新しいMac Studioを発表、さらにMac ProにはAppleシリコンを搭載

M2 Maxと新しいM2 Ultraを搭載したMac Studioは、コンパクトなデザインで圧巻のパフォーマンスを発揮し、新しいMac Proは、驚くほどパワフルなM2 UltraとPCIe拡張を組み合わせて、MacのAppleシリコンへの移行は完了します
白い背景の前に置かれた新しいMac StudioとMac Pro。
Appleは本日、これまで作られた中で最もパワフルな2つのMac、新しいMac StudioとMac Proを発表しました。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、これまで作られた中で最もパワフルな2つのMac、新しいMac StudioMac Proを発表しました。Mac StudioはM2 Maxと新しいM2 Ultraを搭載し、パフォーマンスの大幅な向上と強化された接続性を驚くほどコンパクトなデザインで提供します。Mac Studioは、最もパワフルなInteベースの27インチiMacよりも最大6倍高速で1、M1 Ultra搭載の前世代のMac Studioよりも最大3倍高速です2。新しくM2 Ultraを搭載するMac Proは、Appleの最もパワフルなチップのかつてないパフォーマンスを、PCIe拡張の汎用性と組み合わせています。Mac Proは前世代のIntelベースのモデルよりも最大3倍高速です3。最大192GBのユニファイドメモリを備えたM2 Ultra搭載のMac StudioとMac Proは、最も先進的なワークステーション用のグラフィックカードよりもはるかに大容量のメモリを持ち、ほかのシステムでは処理することさえできない負荷の高いワークロードをこなします。MacのAppleシリコンへの移行はこの新しいMac Proで完了し、ほかのAppleのプロ向けシステムにこの製品が加わることで、Appleがこれまで提供してきた中で最もパワフルで有能なプロ向け製品のラインナップをユーザーに提供します。Mac StudioとMac Proは本日より注文受付を開始し、6月13日(火)より販売を開始します。
「新しいMac StudioとAppleシリコン搭載のMac Proは、私たちがこれまでに作ったMacの中で最もパワフルなものの2つです。Mac Studioはあらゆる場所で活躍するプロにとって画期的な製品として、世界中の何十万ものホームスタジオやプロスタジオの中心にあります。今回、Mac StudioはM2 Maxと新しいM2 Ultraによってさらに向上し、より優れたパフォーマンスと強化された接続性を備えています。また、内部の拡張という汎用性が必要なユーザーのために、Mac ProではPCIeスロットをAppleの最もパワフルなチップと組み合わせています。新しいMac StudioとMac Proがほかのプロ向けのシステムに加わり、Appleがこれまで提供してきた中で最もパワフルで有能なプロ向け製品のラインナップをユーザーに提供します」と、Appleのハードウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、ジョン・ターナスは述べています。

Mac Studio:圧巻のパフォーマンス

Mac Studioは、デスク上に置けるコンパクトな形状で画期的なパフォーマンスと幅広い接続性を備えており、プロユーザーが夢のスタジオを作ることを可能にします。M2 MaxとM2 Ultraを搭載した新しいMac Studioは、前世代と比べてパフォーマンスが大幅に向上し、古いMacから買い換えるユーザーにとっては大きな飛躍となります。M2 Max搭載のMac Studioは、前世代のMac Studioよりも最大50パーセント高速で4、最もパワフルなInteベースの27インチiMacよりも4倍高速です1。12コアのCPU、最大38コアのGPU、400GB/sのメモリ帯域幅を持つ最大96GBのユニファイドメモリを搭載しています。
M1 Max搭載のMac Studioと比較した4、M2 Max搭載のMac Studio:
  • After Effectsを使用するモーショングラフィックデザイナーは、最大50パーセント速くレンダリングを行うことができます。
  • デベロッパは、最大25パーセント高速なパフォーマンスにより、Xcodeを使って新しいバージョンのアプリのビルドを圧倒的な速さで実行できます。
M2 Max搭載のMac Studioでは、After Effectsを使用するモーショングラフィックデザイナーは前世代と比較して最大50パーセント速くレンダリングを行うことができます。
M2 Ultra搭載のMac Studioは、Macのパフォーマンスを新たな高みへと引き上げます。M2 Ultraは、M2 Maxの2倍のパフォーマンスと能力をもたらし、Appleが作った中で最も大きく、最も有能なシステムオンチップ(SoC)です。M2 Ultra搭載のMac Studioは、M1 Ultra搭載の前世代のMac Studioよりも最大3倍高速で2、最もパワフルなIntelベースの27インチiMacよりも最大6倍高速です1。24コアのCPU、最大76コアのGPU、800GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を持つ最大192GBのメモリを搭載し、ワークステーションクラスのパフォーマンスを発揮します。
M1 Ultra搭載のMac Studioと比較した2、M2 Ultra搭載のMac Studio:
  • Octaneを使用する3Dアーティストは、最大3倍速くレンダリングを行うことができます。
  • DaVinci Resolveを使用するカラリストは、以前より最大50パーセント速くビデオ処理を行うことができます。

Mac Studio:強化された接続性

すぐ手の届く範囲でプロ向けの幅広い接続性を提供する新しいMac Studioは、より高い帯域幅のHDMIを搭載し、最大8Kの解像度と240Hzのフレームレートを可能にしています。M2 Ultraを搭載したMac Studioは、最大6台のPro Display XDRに対応して1億以上のピクセルを実現し、プロのワークフロー向けに広大な画面領域をもたらします。さらに、先進的な内蔵ワイヤレステクノロジーも搭載します。Wi-Fi 6Eによってダウンロード速度が前世代よりも最大2倍高速になるほか、Bluetooth 5.3によってユーザーは最新のBluetoothアクセサリに接続できます。Mac Studioの背面には、4つのThunderbolt 4ポート、1つの10Gb Ethernetポート、強化されたHDMIポート、2つのUSB-Aポートがあります。また、写真やビデオを簡単に読み込めるよう、前面に便利に使える2つのUSB-Cポートと1つのSDカードスロットを備えています。
M2 Ultraを搭載したMac Studioは、最大6台のPro Display XDRに対応し、1億以上のピクセルを実現します。

AppleシリコンがMac Proに搭載

Mac Proは、M2 Ultraの画期的なパフォーマンスに加え、PCIe拡張の汎用性をもらたらし、最も負荷の高いワークフローを次のレベルへと引き上げます。IntelベースのMac Proは、標準は8コアのCPUで、さらにコア数を増やした構成も可能でしたが、Mac ProはすべてAppleの最もパワフルな24コアのCPUと最大76コアのGPUを搭載し、メモリとSSDストレージの容量は標準の構成で2倍になります。また、新しいMac Proは、800GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を持つ最大192GBという大容量のメモリで構成が可能です。このメモリ容量は、最も先進的なワークステーション向けグラフィックカードをはるかに上回ります。すべてのMac Proが、1枚だけでなく7枚のAfterburnerカードを搭載したパフォーマンスを発揮します。また、M2 Ultra搭載のMac Studioと同じ業界をリードするメディアエンジンも備えています。どちらも、かつてないほど多い22本の8K ProResビデオストリームを再生できます。
IntelベースのMac Proと比較した、M2 Ultra搭載のMac Pro:
  • ビデオトランスコードや3Dシミュレーションなど、負荷の高い実際のプロのワークフローを最大3倍の速さで実行できます3
  • ビデオエンジニアは、24本の4Kカメラフィードの取り込みとProResへのエンコードをリアルタイムですべて1台のマシンで行うことができます(6枚のビデオ入出力カード使用時)5

Mac Pro:PCIe拡張の汎用性

新しいMac Proは、M2 Ultraのパフォーマンスを必要とし、ワークフローのために内部拡張に頼るプロのために、AppleシリコンにPCIe拡張をもたらします。Mac Proは7つのPCle拡張スロットを備え、そのうち6つは以前よりも2倍高速なgen 4に対応する空き拡張スロットです。これにより、ユーザーは必要不可欠なカードでMac Proをカスタマイズできます。デジタル信号処理(DSP)カードが必要なオーディオのプロから、プロ向けのカメラやモニターへの接続のためにシリアルデジタルインターフェイス(SDI)入出力カードが必要なビデオのプロ、ネットワークとストレージを増設する必要があるユーザーまで、Mac Proはプロユーザーによるシステムのカスタマイズと拡張に対応するので、最も負荷の高いワークフローの限界を押し広げます。

Mac Pro:先進的な接続性

Mac Proの幅広い接続性が、8つの内蔵Thunderbolt 4ポートによってさらに向上します。背面に6つ、上部に2つのポートがあり、合わせて以前の2倍の数です。最大6台のPro Display XDRに対応するほか、高速ワイヤレス接続のために搭載されるWi-Fi 6EとBluetooth 5.3に対応します。また、Mac Proは3つのUSB-Aポート、最大8Kの解像度と最大240Hzのフレームレートに対応する2つのより高い帯域幅HDMIポート、2つの10Gb Ethernetポート、ハイインピーダンスヘッドフォンを使用できるヘッドフォンジャックを備えています。
Mac Proの背面の接続用ポート。
Mac Proの幅広く先進的な接続性が、8つの内蔵Thunderboltポートによってさらに向上します。背面に6つ、上部に2つのポートがあり、合わせて以前の2倍の数です。

より良い環境のために

新しいMac StudioとMac Proは、環境に配慮して設計されており、すべてのマグネット部品に100パーセント再生希土類元素を使用し、複数のプリント基板のメッキに100パーセント再生金、はんだ付けに再生スズを使用しています。どちらも、使用するエネルギーはこのクラスのデスクトップコンピュータよりはるかに少なく、ENERGY STARの効率要件より40パーセント以上低く抑えられています。Mac StudioとMac Proでは、水銀、PVC、ベリリウムを一切使用しておらず、パッケージの95パーセント以上を繊維ベースにしています。 
今日、Appleはカーボンニュートラルなグローバル企業であり、すべての製品をカーボンニュートラルにするというApple 2030の目標に注力しています。これは、Appleが作るすべてのMacで、設計から生産、お客様による利用まで、気候変動に及ぼす影響をネットゼロにすることを意味します。

macOS:世界で最も先進的なデスクトップオペレーティングシステム

Appleシリコンを最大限に活用するように設計されたMac StudioとMac Proは、macOS Venturaを搭載し、画期的なパフォーマンスと生産性を発揮します。ステージマネージャなどの機能によって、タスクに集中したりアプリとウインドウ間を移動するのがこれまで以上に簡単ですばやくなるほか、連係カメラ、FaceTimeでのHandoff、Safariのパスキー、フリーボードアプリはユーザーの生産性と表現力を高めるために役立ちます。MetalFX Upscalingなどのパワフルなゲーム機能が、美しいグラフィックスとAppleシリコンのための最適化によってゲームプレイのパフォーマンスを高める一方で、Final Cut ProやLogic Proなどのプロ向けアプリは、ユーザーがより複雑なプロジェクトに取り組むことを可能にし、あらゆることを圧倒的な速さで実行できます。
この秋に登場するmacOS Sonomaでは、パワフルな機能や生産性を高めるツールが加わり、Macで作業をこなす新しい方法を実現します。プレゼンターオーバーレイなどのダイナミックなビデオ会議の機能は、共有しているコンテンツの上にユーザーの姿を重ねて表示することによって、ビデオ通話中に作業内容を紹介するユーザーの存在感を高めます。スタジオ内とリモートが混在するプロのワークフローに対応できるように設計されたmacOS Sonomaは、画面共有アプリに新しいハイパフォーマンスモードを導入します。このモードは、Appleシリコンの先進的なメディアエンジンを活用して、低い音声の遅延、高いフレームレート、リファレンスカラーに対応し、驚くほど反応の良いリモートアクセスを提供します。ユーザーはデスクトップ上にウィジェットを配置し、クリックするだけで操作したり、連係機能の魔法を通して、作業中にiPhoneのウィジェットを使うことができます。ショートカットの実行などのパワフルなタスクを、デスクトップのウィジェットから簡単にこなせるようになります。大規模なアップデートがSafariに導入され、プロフィールによってウェブでの生産性が次のレベルへと引き上げられます。ブラウズを複数のトピックやプロジェクトごとに分けておけるようになり、Macのウェブアプリを使えば、お気に入りのサイトにさらにすばやくアクセスできます。
価格と販売について
  • 新しいMac StudioとMac Proは本日よりapple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリで予約注文を開始します。6月13日(火)より、お客様へのお届けと同時に、Apple StoreとApple製品取扱店での販売を開始する予定です。
  • Mac Studioは298,800円(税込)から、学生・教職員価格では268,800円(税込)から提供されます。詳しいカスタマイズ構成オプションはapple.com/jp/storeでご覧いただけます。
  • Mac Proはタワー型とラックマウントの2種類の筐体から選択可能で、Mac Pro(タワー型筐体)は1,048,800円(税込)から、学生・教職員価格では988,800円(税込)から提供されます。Mac Pro(ラック型筐体)は1,098,800円(税込)から、学生・教職員価格では1,025,800円(税込)から提供されます。詳しい技術仕様とカスタマイズ構成オプションは、apple.com/jp/mac-proでご覧いただけます。
  • Studio Display、Pro Display XDR、Magicアクセサリの詳細は、apple.com/jp/shop/buy-macでご覧いただけます。
  • Apple Trade Inで現在お使いのコンピュータを下取りに出すと、新しいMacの購入価格が割引になります。apple.com/jp/trade-inでお使いのデバイスの下取り額をご確認いただけます。
  • AppleからMacを購入いただいたすべてのお客様は、Appleスペシャリストとの無料オンラインパーソナルセッションや、データ転送のサポートを含む製品のセットアップ(一部の店舗)をご利用いただけます。また、お客様に合ったMacの使い方に関するアドバイスを受けることもできます。
  • AppleCare+ for Macに加入すると、専任スペシャリストによるテクニカルサポートとAppleによるハードウェア製品保証を受けられます。これには、過失や事故による損傷に対する修理などの無償サービス(利用回数の制限なし)が含まれます。
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  1. Radeon Pro 5700 XTグラフィックス(16GB GDDR6搭載)、128GBのRAM、8TBのSSDを搭載した前世代の3.6GHz 10コアIntel Core i9搭載27インチiMacシステムと比較した結果。
  2. Apple M1 Ultra、20コアCPU、64コアGPU、128GBのRAM、8TBのSSDを搭載した前世代のMac Studioシステムと比較した結果。
  3. Radeon Pro W6900Xグラフィックス(32GB GDDR6搭載)、Afterburner、384GBのRAM、4TBのSSDで構成された前世代の2.5GHz 28コアIntel Xeon W搭載Mac Proシステムと比較した結果。
  4. Apple M1 Max、10コアCPU、32コアGPU、64GBのRAM、8TBのSSDを搭載した前世代のMac Studioシステムと比較した結果。
  5. 192GBのRAMと8TBのSSDを装備した24コアCPU、76コアGPUのApple M2 Ultra搭載Mac Pro試作モデルを使用し、2023年4月と5月にAppleが実施したテスト結果によります。Blackmagic Design DeckLink 8K Pro PCIeカード、Blackmagic Design Videohub 40x40 12G、4K UHDビデオBNCケーブル、Softron OnTheAir Video/MovieRecorderソフトウェアを使用したテスト結果。パフォーマンステストは特定のコンピュータシステムを使って実施したもので、Mac Proのおおよその性能を示しています。

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Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp