プレスリリース
2023 年 6 月 5 日
Apple、プライバシーとセキュリティに関するパワフルな新機能を発表
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、Safariのプライベートブラウズ、コミュニケーションの安全性、ロックダウンモードの大幅なアップデート、アプリのプライバシーに関する機能強化など、プライバシーとセキュリティに関する最新のイノベーションを発表しました。Appleはさらに、安否確認、NameDrop、ライブ留守番電話など、プライバシーとセキュリティを中心に据えて開発された新機能を発表しました。これらの新しい取り組みは、プライバシーは基本的な人権であり、優れたプライバシーは強力なセキュリティを基盤として構築されるというAppleの確固たる信念の最新の表れです。
「プライバシーは、すべての新しいAppleの製品と機能に最初から組み込まれています。私たちは、業界をリードするプライバシー機能と世界最高のデータセキュリティを提供し続けることによって、私たちのユーザーが自分のデータについて主導権を持ち続けられるようにすることに注力しています。このアプローチは、Safariのプライベートブラウズの大幅なアップデートやロックダウンモードの拡大など、私たちのプラットフォームの多くの機能に表れています」と、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。
プライバシー機能によりユーザーは自分のデータを一段とコントロール可能に
Safariのプライベートブラウズの大幅なアップデート
Safariは、ほかのブラウザに何年も先駆けてプライベートブラウズを導入しました。今年、重大なアップデートにより、ユーザーのブラウズ時のトラッカーと、ユーザーのデバイスにアクセスできる人物から、さらに保護されるようになります。高度なトラッキングとフィンガープリント保護が一段と進化し、ウェブサイトが最新の技術を使ってユーザーのデバイスを追跡または特定するのを防ぎます。プライベートブラウズのウインドウは使用していない時はロックされるため、デバイスから離れる時でもタブを開いたままにしておけます。
Safariは、ほかのブラウザに何年も先駆けてプライベートブラウズを導入しました。今年、重大なアップデートにより、ユーザーのブラウズ時のトラッカーと、ユーザーのデバイスにアクセスできる人物から、さらに保護されるようになります。高度なトラッキングとフィンガープリント保護が一段と進化し、ウェブサイトが最新の技術を使ってユーザーのデバイスを追跡または特定するのを防ぎます。プライベートブラウズのウインドウは使用していない時はロックされるため、デバイスから離れる時でもタブを開いたままにしておけます。
写真のプライバシーの許可の機能強化
新しく組み込まれた写真ピッカーは、ユーザーのライブラリのほかの部分のプライバシーを守りながら、特定の写真をアプリと共有するのに役立ちます。アプリがユーザーの写真ライブラリ全体へのアクセスを求めると、何が共有されるかについての詳しい情報が表示され、ユーザーが選択した内容に関するリマインダーが時折表示されます。
新しく組み込まれた写真ピッカーは、ユーザーのライブラリのほかの部分のプライバシーを守りながら、特定の写真をアプリと共有するのに役立ちます。アプリがユーザーの写真ライブラリ全体へのアクセスを求めると、何が共有されるかについての詳しい情報が表示され、ユーザーが選択した内容に関するリマインダーが時折表示されます。
メッセージ、メール、Safariのプライベートブラウズでのリンクのトラッキング保護
ウェブサイトの中には、ほかのウェブサイトにまたがってユーザーを追跡するために、URLに追加情報を含めているものがあります。メッセージとメールでユーザーが共有するリンクからこの情報が削除されるようになり、リンクは正しく機能します。この情報は、Safariのプライベートブラウズのリンクからも削除されます。
ウェブサイトの中には、ほかのウェブサイトにまたがってユーザーを追跡するために、URLに追加情報を含めているものがあります。メッセージとメールでユーザーが共有するリンクからこの情報が削除されるようになり、リンクは正しく機能します。この情報は、Safariのプライベートブラウズのリンクからも削除されます。
アプリのプライバシーの向上
新しいツールにより、デベロッパは自分のアプリで使用する他社製ソフトウェア開発キット(SDK)のデータの取り扱いについてさらに詳しい情報が得られるので、より正確なPrivacy Nutrition Labels(プライバシーラベル)を提供できます。また、これらの変更は、他社製SDKの署名に対応することによって、ソフトウェアサプライチェーンの完全性を強化し、悪用に対するさらなる保護レイヤーを追加します。
新しいツールにより、デベロッパは自分のアプリで使用する他社製ソフトウェア開発キット(SDK)のデータの取り扱いについてさらに詳しい情報が得られるので、より正確なPrivacy Nutrition Labels(プライバシーラベル)を提供できます。また、これらの変更は、他社製SDKの署名に対応することによって、ソフトウェアサプライチェーンの完全性を強化し、悪用に対するさらなる保護レイヤーを追加します。
ユーザーの安全を保護するために作られた機能
コミュニケーションの安全性
「コミュニケーションの安全性」はメッセージで裸体を含む写真を送受信する際に子どもに警告するように作られた機能ですが、静止画に加えてビデオコンテンツも対象とするようになります。新しいAPIにより、デベロッパは「コミュニケーションの安全性」に直接統合できます。さらに、この機能は子どもがAirDrop、連絡先ポスター、FaceTimeビデオメッセージを送受信する際、写真ピッカーを使って送信するコンテンツを選ぶ際に、子どもの安全を守るのに役立ちます。「コミュニケーションの安全性」のための画像およびビデオの処理はすべてデバイス上で行われるので、Appleも、いかなる第三者もコンテンツにアクセスできません。これらの警告は、ファミリー共有プラン内の子どものアカウントに対して有効になり、保護者が無効にすることができます。
「コミュニケーションの安全性」はメッセージで裸体を含む写真を送受信する際に子どもに警告するように作られた機能ですが、静止画に加えてビデオコンテンツも対象とするようになります。新しいAPIにより、デベロッパは「コミュニケーションの安全性」に直接統合できます。さらに、この機能は子どもがAirDrop、連絡先ポスター、FaceTimeビデオメッセージを送受信する際、写真ピッカーを使って送信するコンテンツを選ぶ際に、子どもの安全を守るのに役立ちます。「コミュニケーションの安全性」のための画像およびビデオの処理はすべてデバイス上で行われるので、Appleも、いかなる第三者もコンテンツにアクセスできません。これらの警告は、ファミリー共有プラン内の子どものアカウントに対して有効になり、保護者が無効にすることができます。
センシティブな内容の警告
「センシティブな内容の警告」は「コミュニケーションの安全性」の中核にあるのと同じプライバシー保護テクノロジーを使って、成人ユーザーがメッセージ、AirDrop、連絡先ポスター、FaceTimeビデオメッセージで望まないヌード写真やビデオを受信した際や、電話アプリで連絡先ポスターを受信した際に、それらの写真やビデオが表示されないようにするために役立ちます。この機能はオプションで、ユーザーは「プライバシーとセキュリティ」設定で有効にすることができます。「コミュニケーションの安全性」と同様、「センシティブな内容の警告」の画像およびビデオの処理はすべてデバイス上で行われるので、Appleも、いかなる第三者もコンテンツにアクセスすることはできません。
「センシティブな内容の警告」は「コミュニケーションの安全性」の中核にあるのと同じプライバシー保護テクノロジーを使って、成人ユーザーがメッセージ、AirDrop、連絡先ポスター、FaceTimeビデオメッセージで望まないヌード写真やビデオを受信した際や、電話アプリで連絡先ポスターを受信した際に、それらの写真やビデオが表示されないようにするために役立ちます。この機能はオプションで、ユーザーは「プライバシーとセキュリティ」設定で有効にすることができます。「コミュニケーションの安全性」と同様、「センシティブな内容の警告」の画像およびビデオの処理はすべてデバイス上で行われるので、Appleも、いかなる第三者もコンテンツにアクセスすることはできません。
ユーザーデータを守るパワフルなセキュリティ保護機能
パスワードとパスキーのアップデート
パスワードとパスキーの共有をより簡単に、より安全にするために、ユーザーはパスワード一式を共有するグループを作成でき、そのグループの全員がパスワードを追加および編集して最新の状態に保てます。iCloudキーチェーンを通じて共有されるため、エンドツーエンドで暗号化されます。また、メールで受信した一度限りの認証コードをSafariで自動入力できるようになり、ブラウザを離れることなく簡単に安全にログインできるようになります。
パスワードとパスキーの共有をより簡単に、より安全にするために、ユーザーはパスワード一式を共有するグループを作成でき、そのグループの全員がパスワードを追加および編集して最新の状態に保てます。iCloudキーチェーンを通じて共有されるため、エンドツーエンドで暗号化されます。また、メールで受信した一度限りの認証コードをSafariで自動入力できるようになり、ブラウザを離れることなく簡単に安全にログインできるようになります。
ロックダウンモード
ロックダウンモードが拡大され、その立場や活動内容から金銭目的のスパイウェアの標的になる可能性があるユーザーに対して、さらなる保護機能が提供されます。新しい保護機能には、より安全なワイヤレス接続のデフォルト、メディアの取り扱い、メディア共有のデフォルト、サンドボックス化、およびネットワークセキュリティの最適化が含まれます。ロックダウンモードをオンにすると、デバイスの防御がさらに強固になり、特定の機能が厳しく制限されて、追加の保護を必要とするユーザーのために攻撃面が大幅に削減されます。さらに、watchOSがロックダウンモードに対応するようになります。
ロックダウンモードが拡大され、その立場や活動内容から金銭目的のスパイウェアの標的になる可能性があるユーザーに対して、さらなる保護機能が提供されます。新しい保護機能には、より安全なワイヤレス接続のデフォルト、メディアの取り扱い、メディア共有のデフォルト、サンドボックス化、およびネットワークセキュリティの最適化が含まれます。ロックダウンモードをオンにすると、デバイスの防御がさらに強固になり、特定の機能が厳しく制限されて、追加の保護を必要とするユーザーのために攻撃面が大幅に削減されます。さらに、watchOSがロックダウンモードに対応するようになります。
プライバシーとセキュリティを中心に据えて作られたその他の機能
- 安否確認により、ユーザーは、安全に目的地に着いたことを友だちや家族に簡単に知らせることができます。ユーザーがこの機能をオンにすると、ユーザーが意図した目的地に着くと安否確認が自動的にそれを検知し、選択された連絡先にメッセージで通知します。ユーザーの移動中に何らかの予期しない出来事が発生すると、ユーザーが告げた目的地に向かっていないことを安否確認が認識し、ユーザーに確認を取ります。ユーザーから応答がない場合、この機能は、ユーザーの正確な位置情報、バッテリー残量、携帯電話通信サービスの状況、ユーザーが最後にiPhoneを使用したアクティブ日時などの役立つ情報を、ユーザーが選択した連絡先と共有します。必要な時に助けを呼ぶのがより簡単になるだけでなく、安否確認はプライバシーとセキュリティを考慮して作られており、ユーザーが設定する目的地や期間を含め、情報を共有する相手を選べるようにして、ユーザーがコントロールできるようにしています。ユーザーはいつでも安否確認セッションを終了できます。安否確認で送信される情報はエンドツーエンドで暗号化されるので、読めるのはユーザーの家族または友人だけで、Appleもいかなる第三者もその情報を読むことはできません。
- 新しいAirDrop体験である NameDropでは、ユーザーはiPhoneを別のiPhoneに近づけて、意図した受信者とだけ連絡先情報を共有できます。ユーザーは共有したい特定の連絡先情報を選ぶこともできるほか、重要なことに、共有したくない情報も選べます。ユーザーは、これと同じ方法で、写真やリンクなどのコンテンツも共有できます。Apple Watchユーザーは連絡先アプリのマイカードの共有ボタンをタップするか、マイカードの文字盤のコンプリケーションをタップしてApple Watchを相手のApple Watchと向かい合わせることでNameDropを使うこともできます。あらゆるAirDrop体験と同じように、これらの新機能は暗号化された接続を使ってコンテンツを安全に共有します。
- ライブ留守番電話により、電話に出るべきタイミングがより簡単にわかるようになります。誰かが電話をかけてきてメッセージを残し始めると、相手の話がリアルタイムで書き起こされ、ユーザーに表示されます。ユーザーが相手と話したい場合は、いつでも電話に出ることができます。「不明な発信者を消音」がオンになっている場合、不明な番号からかかってきた電話はライブ留守番電話に直接送られ、着信音は鳴りません。通信事業者によって迷惑電話と識別されている番号からの電話は、ライブ留守番電話には表示されず、すぐに着信拒否します。これによってユーザーは、重要な電話を逃すことなく、迷惑電話、詐欺、プライバシー侵害の可能性のある電話を無視できるので安心です。Neural Engineのパワーにより、ライブ留守番電話は完全にデバイス上で処理されるので、この情報がAppleと共有されることはありません。
これらの機能は、この秋の無料ソフトウェアアップデートで登場します。
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