新着情報
2022 年 10 月 24 日
iPadOS 16、本日提供開始
iPadOS 16は、メッセージを通じた新しい共同作業の方法、メールの大幅なアップデート、iCloud共有写真ライブラリ、Safariのパスキーと新しい共同作業機能、天気アプリケーション、リファレンスモードや拡大表示をはじめとするプロ向け機能、ステージマネージャによるまったく新しいマルチタスキング体験の導入により、iPadをこれまで以上に万能にします。iPadOS 16は、本日より無料ソフトウェアアップデートとして提供されます。
メッセージで共有し、つながる新しい方法
メッセージの新しい機能により、送ったばかりのメッセージを編集または取り消したり、会話を未読にすることができ、日々のメッセージの体験がさらに良くなります1。iPadOS 16では、ユーザーは友だちや家族をメッセージ経由でSharePlayに招待でき、映画、テレビ番組、ワークアウト、ゲームなどのアクティビティをメッセージスレッドでチャットしながら、同期した状態で共有して楽しむことができます。
さらに、新しい共同作業機能によって、ほかの人との作業をすばやくシームレスに進められます。ユーザーがメッセージ経由で共同作業の招待を送ると、スレッドの全員が書類、スプレッドシート、プロジェクトに自動的に追加され、誰かが共有された書類で編集を行なうと、スレッドの一番上にアクティビティの更新情報が表示されます。
メールに新しいスマートツールが登場
メールに導入される新しいツールにより、かつてないほど簡単に生産性を高められるようになります。ユーザーは、「あとで通知」を使って後日にメッセージを再確認するようリマインダーを設定したり、メールの返信が届いていない場合にそのメールのフォローアップを行なうように促す自動的な提案を受け取ったり、受信者や添付ファイルをEメールに追加し忘れている場合に自動的なアラートを受け取ることができます。ユーザーは、受信者の受信ボックスに届く前にメッセージの送信を取り消したり、完璧な瞬間にEメールを送信するように予約できます2。メールは、ここ数年で最大規模の検索機能のアップデートが行なわれ、最先端の技術を使って一段と関連性が高く、正確で精度の高い検索結果を提示します。
新しいiCloud共有写真ライブラリで思い出を追体験
iCloud共有写真ライブラリは、最大6人が共同作業したり、追加したり、楽しむことができる独立したiCloudライブラリで、写真をシームレスに共有する新しい方法を家族にもたらします。自分のライブラリから既存のすべての写真を共有するのも、開始日または写真に写っている人をもとに共有するのも簡単です。ユーザーは、ライブラリの参加者またはユーザーが選んだその他の人を含んだ写真のモーメントを共有するよう、賢い提案を受け取ります。すべてのユーザーは、共有する写真やビデオを追加、削除、編集したり、お気に入りに追加できます。これらは各ユーザーのメモリーとおすすめの写真に表示されるので、全員がより完全な形で家族の思い出を追体験できます。
共同作業とセキュリティの新機能がSafariに登場
フィッシングや漏えいを不可能にする次世代のクレデンシャルであるパスキーにより、Safariでのブラウジングがさらに安全になり、よりセキュリティが強化されて使いやすくなります。パスワードに代わるものとして設計されたパスキーは、生体認証にTouch IDまたはFace IDを使用し、iPad、iPhone、Macを含む様々なApple製デバイスで使用できるよう、iCloudキーチェーンを使ってエンドツーエンドの暗号化を行ないながら安全に同期します。FIDO Alliance、Google、Microsoftと連携した共同の取り組みとして作成されたパスキーは、アプリケーションとウェブの間でも機能し、ユーザーは他社製デバイスで開いているウェブサイトやアプリケーションにiPadだけを使ってサインインできます。
また、Safariに友だちや家族とウェブサイトのコレクションを共有するための共有タブグループが加わり、シームレスにタブを追加してほかの人が見ているウェブサイトを確認できるようになりました。
フリーボードでのリアルタイム共同作業スペース
年内のアップデートでiPadOS 16に加わる、柔軟なキャンバスを備えたパワフルな生産性アプリケーションであるフリーボードを使うと、ユーザーはレイアウトやページサイズを気にすることなく、表示、共有、共同作業のすべてを一か所で行なうことができるようになります。また、Apple Pencilに完全対応しています。ユーザーは、リアルタイムの共同作業スペースを楽しみながら、ほかの人が行なったコンテンツの追加や編集などを見ることができます。フリーボードでは、共同作業者は画像、ビデオ、オーディオ、PDF、書類、ウェブリンクなどのあらゆる種類のファイルをキャンバスに埋め込んで、インラインでプレビューできます。ボードを閉じる必要はありません。
天気アプリケーションがiPadに登場
驚くほど美しいディスプレイを最大限に活用するようデザインされた天気アプリケーションが、臨場感あふれるアニメーション、詳細なマップ、タップできる予報モジュールを備えてiPadに登場します。ユーザーはタップするだけで、最も重要な気象情報を見たり、マップで降水量、空気質、気温を確認することができます。ユーザーの地域で重大な気象警報が発令された場合に通知を受け取ることや、色付けされたスケールで空気質をチェックすることもできます。
「テキスト認識表示」と「画像を調べる」にパワフルなアップデートを追加
ユーザーは、画像内の対象物を長押しして背景から抜き出し、メッセージなどのアプリケーションに配置できます。また、「画像を調べる」も鳥、昆虫、彫像を認識するように拡張され、ユーザーが写真内の物体やシーンに関する情報をすばやく入手するのに役立ちます。
「テキスト認識表示」は、デバイス上の知能を使ってシステム全体でビデオの中のテキストを認識するようになり、一時停止中のビデオフレーム内でテキストを完全に操作できるようになりました。ビデオ上で1回タップするだけで、ユーザーはコピー&ペーストや翻訳、通貨の変換をすばやく行なうことができます。
プロ向け機能により負荷の高いワークフローが進化
iPadOS 16は、クリエイティブなプロフェッショナルにとってiPad Proを不可欠なツールにする新しいパワフルな機能を提供します。リファレンスモードでは、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載した12.9インチiPad Proで、レビューや承認、カラーグレーディング、合成といった正確な色味と一貫した画質がきわめて重要なワークフローで色の条件に合わせることができます。
Appleが設計したM1チップとM2チップのパフォーマンスによって実現する拡大表示では、ピクセル密度を増やすことができ、ユーザーはアプリケーション内により多くのものを表示できます。これは特にステージマネージャやSplit Viewを使ったマルチタスキングに役立ちます。仮想メモリスワップを使用すると、iPadのストレージを使用して、すべてのアプリケーションで利用可能なメモリを拡張できるため、最も負荷の高いアプリケーションに最大16ギガバイトのメモリを提供でき、マルチタスキングを完全にシームレスなものにできます。
ステージマネージャと外部ディスプレイのフルサポートによるパワフルなマルチタスキング
ステージマネージャは、アプリケーションとウインドウを自動的に整理し、タスク間の切り替えをすばやく簡単にできるようにする、まったく新しいマルチタスキング体験です3。iPadでは初めて、ユーザーは重なり合う異なるサイズのウインドウを単一のビューで作成したり、横からウインドウをドラッグ&ドロップしたり、Dockからアプリケーションを開いてアプリケーションのグループを作成できるようになり、さらに高速で柔軟なマルチタスキングが可能になります。ユーザーが作業中のアプリケーションのウインドウは中央に目立つように表示され、開いているほかのアプリケーションやウインドウは最新の順に左側に配置されます。
年内に予定されているM1およびM2搭載iPadモデルのアップデートにより、ステージマネージャは、最大6Kの解像度を備えた外部ディスプレイのフルサポートを実現するため、ユーザーは理想のワークスペースを構成し、iPad上に最大4つのアプリケーション、外部ディスプレイに最大4つのアプリケーションを同時に表示しながら作業できるようになります4。
iPadOS 16のその他の機能
- 音声入力は、ユーザーが音声、タッチ、Apple Pencilを使用したスクリブルの間を簡単に切り替えられる、新しいデバイス上の体験を提供します。ユーザーは、キーボードでの入力、スクリブルでの入力、テキストフィールドのタップ、カーソルの移動、QuickTypeの候補の挿入のすべてを、音声入力を止めることなく実行できます。音声入力には、句読点の自動追加と絵文字の音声入力の機能もあります5。
- Siriに、アプリケーションがダウンロードされたらすぐにショートカットを実行する機能が追加され、事前の設定が不要になりました。ユーザーは、メッセージを送信する際に絵文字を追加したり、確認手順をスキップしてメッセージを自動的に送信したり、「Hey Siri、電話を切って」と言うだけで、完全にハンズフリーで電話やFaceTimeの通話を切ったりすることができます6。
- ホームアプリケーションには、スマートホームアクセサリの操作、整理、表示、コントロールがさらに簡単で一目でわかるようになる、まったく新しいデザインが採用されました。また、互換性のあるアクセサリを様々なエコシステム間でシームレスに連係できるようにするスマートホームの接続規格「Matter」に対応することで、最高レベルのセキュリティを保ちながら、より多くの選択肢と互換性を提供します7。
- デスクトップクラスのアプリケーションでは、iPadのディスプレイに最適化された新しい機能が実現しているため、一貫した取り消しとやり直し、再設計されたインラインの検索と置換の体験、新しい書類のメニュー、カスタマイズ可能なツールバー、ファイルの拡張子の変更、ファイルアプリケーションでのフォルダサイズの確認などの新しい要素や操作により、アプリケーションがさらに有能になります。
- Apple Newsに新しい「My Sports」セクションが導入され、お気に入りのチームやリーグを簡単にフォローできるようになりました。また、数百もの主要なメディアから記事を受け取ったり、トップレベルのプロリーグと大学リーグのスコア、スケジュール、順位にアクセスしたり、Newsアプリケーションで試合のハイライトを視聴することができます。お気に入りがApple TVアプリケーションと同期され、シームレスなスポーツの体験をもたらします8。
- メモを使うと、ユーザーは手書き文字を自動で直線にする機能によって、より綺麗な手書きメモを作成したり、自分のiCloudパスワードを使って個人用メモをロックしたり、クイックメモにスクリーンショットを追加したり、パワフルなスマートフォルダとフィルタ機能によって、これまで以上に整理することができます。
- Game Centerではダッシュボードのデザインが刷新され、Game Centerのゲームでの友だちのアクティビティや達成状況が一か所に表示されるようになり、ユーザーが友だちと一緒にプレイしたり競い合うことが簡単になりました。
- FaceTimeのHandoffにより、ユーザーは1台のApple製デバイスでFaceTime通話を開始したあと、近くにある別のApple製デバイスにシームレスに引き継ぐことができます。別のデバイスに切り替える時は、接続されたBluetoothヘッドセットも同時に切り替えられるため、会話を少しも聞き逃すことはありません。
- 新しいアクセシビリティツールには、FaceTimeのライブキャプション9、周囲をより多彩に表現する新しい拡大鏡モード10、iPad上の入力フィールド、メニュー項目、ボタンのラベル、その他のテキストをさらに読みやすくする「ポイントしたテキストの拡大機能」、VoiceOverと「読み上げコンテンツ」の20以上のサポート対象言語の追加などが含まれます。
提供について
iPadOS 16は、iPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、すべてのiPad Proモデル向けに、本日より無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。詳細については、apple.com/jp/ipados/ipados-16をご覧ください。提供される機能は変更される場合があります。機能によっては一部の地域または言語だけで提供される可能性があります。
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- ユーザーは、メッセージを送信してから最大15分間メッセージを編集できます。また、メッセージを送信してから最大2分間は送信を取り消せます。ユーザーは特定のメッセージを最大5回編集できます。受信者はメッセージに対する編集履歴を確認できるようになります。
- ユーザーは、送信ボタンを押してから30秒以内はメッセージの配信をキャンセルできます。または、メッセージが送信ボックスで待機する時間を変更するオプションが用意されています。さらに、「送信を取り消す」を無効にすることができます。
- 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)、11インチiPad Pro(第1世代以降)、iPad Air(第5世代)で利用できます。
- 12.9インチiPad Pro(第5世代以降)、11インチiPad Pro(第3世代以降)、iPad Air(第5世代以降)で、年内のソフトウェアアップデートで利用できます。
- A12 Bionic以降を搭載したiPadモデルで利用できます。音声モデルのダウンロードが必要です。アラビア語(サウジアラビア)、広東語(中国本土、香港)、英語(オーストラリア、カナダ、インド、シンガポール、英国、米国)、フランス語(フランス)、ドイツ語(ドイツ)、イタリア語(イタリア)、日本語(日本)、韓国語(韓国)、北京語(中国本土、台湾)、ロシア語(ロシア)、スペイン語(メキシコ、スペイン、米国)、トルコ語(トルコ)で利用できます。
- この機能はA12 Bionic以降を搭載したiPadモデルで利用できます。
- Matter対応アクセサリを利用するには、ホームハブとなるApple TVまたはHomePodデバイスが必要です。
- Apple Newsは、米国、英国、カナダ、オーストラリアで利用できます。
- ライブキャプションは、A12 Bionic以降を搭載したiPadモデルのiPadOS 16で、英語(米国、カナダ)でベータ版が利用可能になります。ライブキャプションの精度は状況によって異なる場合があるので、リスクが高い状況では依存しないでください。
- 拡大鏡のドアの検知と人の検知機能を使うには、12.9インチiPad Pro(第4世代以降)および11インチiPad Pro(第2世代以降)に搭載されているLiDARスキャナが必要です。ユーザーが危害を受けたり負傷する可能性がある環境、リスクが高い状況、緊急時、方向確認ではドアの検知に依存しないでください。