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2022 年 4 月 26 日
日本の教育向上のため、活用されるiPad
学習成果を高めるために、日本の教育関係者はどのようにiPadを活用しているか
日本全国で、iPadが教育現場や学習環境の向上に貢献しています。iPadを導入している自治体や学校では創造性を活かし、授業をひとりひとりに寄り添ったものにするためにiPadを活用しています。その結果、生徒たちはより主体的に学び、分析的思考力や問題解決能力など、学習指導要領で示された重要なスキルをより深く身につけることができるようになりました。
文部科学省主導で始まった"小中学生一人に一台の学習用機器を提供する"という画期的な取り組み、GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想を受けて、Appleは日本の教師や教育委員会のみなさんのためにiPadを使った授業のための資料や国内のすぐれた実践事例を紹介するウェブサイト (apple.com/jp/education/giga)を公開しました。このウェブサイトは、iPadを使った効果的な授業づくりのお手伝いができるよう作成されています。
Appleの教育·エンタープライズマーケティング担当副社長であるスーザン·プレスコットは、「Appleは40年以上にわたって教育関係者とともに、ひとりひとりの生徒の潜在能力を引き出すための支援を行なってきました」と述べ、次のように述べています。「日本の教師のみなさんのために作られたこのウェブサイトで提供する、iPadを使った最高の学習体験のための高品質なリソースを手がかりに、教師のみなさんはApple Teacherプログラムでさらにスキルを磨き、Keynote、Pages、Numbers、GarageBand、iMovieなどを使った魅力的な授業のアイデアを見つけ、学びを深めていくことができます」と述べています。
GIGAスクール構想の取り組みが始まったことで、日本の教育現場は急速な変貌を遂げました。経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、授業にテクノロジーを取り入れる時間が最も少なかった日本の学校には、現在275万台以上のiPadが導入され1、学習環境だけではなく、授業や学校のあり方そのものを進化させる段階に差し掛かっています。
日本の教育関係者は、iPadの柔軟性と汎用性は生徒のニーズに最も適していると語り、教育長の卓越したリーダーシップもあって、未来につながる学びの成功事例が期待できるとしています。
熊本県熊本市立龍田小学校 山下若菜氏2
熊本市では、市長と教育長の熱意とビジョンにより、GIGAスクール構想以前からiPadを導入しています。GIGAスクール構想をきっかけに、教室はさらに大きく生まれ変わりました。iPadの機能と性能をフルに活用した学習スタイルで、生徒が授業の主役になっています。
「教科書には人名がたくさん出てきますが、読んで覚えようとしてもなかなか覚えられません 」と、熊本市立龍田小学校の山下若菜氏は言います。「そこで、教科書に載っている人物を説明する動画を生徒たちに作ってもらいました。初めて参加させた生徒たちは、その出来栄えにとても感心していました。」
今では、生徒たちがより積極的に学習に取り組み、主体的な学習習慣を身につけていることを教師のみなさんが実感しています。
「私たち教員の役割は教えることですが、知識を教えるだけでなく、学び方を教えてあげたいと思っています」と山下氏は続けます。iPadを活かして、『こうすれば勉強は楽しくなるよ』と、さらに学びを広げるための提案をたくさんしていきたいと思っています」。
三重県松阪市立久保中学校 湊川祐也氏
三重県松阪市は、10年以上前にiPadを導入している先進的な自治体です。同市では、長年の経験から得た知見を取り入れた教育形態や学習環境が充実しています。
教育委員会と一体となって教育ビジョンを推進する校長先生の強いリーダーシップのもと、iPadは生徒が主体的に学ぶ創造的な授業に役立っています。
松阪市立久保中学校の湊川祐也氏は、「教師の立場からすると、生徒の思考を可視化できることは非常に価値があることでした。生徒には数学の本質を理解し、様々な場面で応用できる力を身につけてほしい と考えています。
その一例として、数学の問題の解説を生徒が作成する動画があり、単に問題に正解するのではなく、論理的に深く考える力を養うことができるそうです。
「二次方程式や相似など、暗記レベルの理解にとどまりがちな単元で、問題の解き方の解説動画を作らせました」と湊川氏は説明します。「作った動画の構成や強調·表現されている部分を見れば、生徒が何を考え、どのような理解をしているのかが一目瞭然です。これもiPadを授業に導入した独自の成果です。」
大阪府枚方市立小倉小学校 茅根絵里氏
大阪府枚方市は、複数の先行導入自治体への視察を踏まえて検討を重ねた結果、iPadを導入することに決定しました。
iPadを使い始めたことをきっかけに、生徒が授業に積極的に取り組むようになり、小学校低学年でも素晴らしい使い方が生まれています。
同校2年生の茅根絵里氏は、生活科の授業で二十日大根の成長を観察して記録させています。iPadのカメラで被写体を撮影し、観察結果をKeynoteの観察日記に追加していくのです。
「手描きの絵では、伝えたいことを十分に表現できなかったり、他の生徒の絵と比較してがっかりしたりすることがあります」と茅根氏。「でも、写真なら思い通りに撮れるので、自信を持って観察記録に取り組むことができます。その過程で、生徒たちは自分の発見を他の人に伝えたいという気持ちを持つようになり、植物の観察に対してさらに積極的になるのです。」
GIGAスクール構想の持続的な成功の鍵は、毎日の学習をサポートするリソースによって、授業でのテクノロジーの効果的な利用を確保することです。詳しくは、[apple.com/jp/education/giga]をご覧ください。
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- 2021年10月に文部科学省初等中等教育局情報教育修学支援·教材課が発表した7月時点のデータに基づき、同課が調査した端末設置台数とOSごとの割合から算出。
- 掲載されている実践事例、役職などの情報は取材時点のものです。