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プレスリリース 2021 年 10 月 27 日

Apple、
2030年までの脱炭素達成へ前進
クリーン電力を9ギガワット増やし、
サプライヤーの取り組みを2倍に

COP26に先立ち、世界中のコミュニティをサポートする10の新たな取り組みを開始
Duke Energy Sustainable Solutionsの太陽光発電設備の屋上で作業する従業員。
サプライヤーによる新たなクリーンエネルギーへの取り組みは、2030年までにサプライチェーンと製品のカーボンニュートラル(脱炭素)を達成するというAppleの目標の支援に役立っています。Corning Incorporatedは、Apple向けのすべての業務を100パーセント再生可能エネルギーでまかなうという取り組みの一環として、Duke Energy Sustainable Solutionsのノースカロライナ州コネトーにある太陽光発電設備のクリーン電力を利用しています。
カリフォルニア州クパティーノAppleは本日、100パーセント再生可能エネルギーの使用に取り組むサプライヤーの数が昨年1年間で2倍以上になり、サプライチェーンと製品全体でカーボンニュートラルを達成するという2030年までの野心的な目標に向けた進展が加速したことを発表しました。合計175社のAppleサプライヤーが再生可能エネルギーの利用に移行し、Appleおよびそのサプライヤーは、世界全体で9ギガワット以上のクリーン電力を生み出します。これらの活動により、年間1,800万トンの二酸化炭素排出が削減されます。これは、毎年400万台の自動車を減らすことに相当します。
Appleは、世界中のコミュニティにクリーンエネルギーソリューションをもたらすための初の取り組みであるPower for Impactイニシアティブに、10の新しいプロジェクトを追加しました。これらのプロジェクトは、経済成長と社会への影響をサポートしながら、資源の少ないコミュニティに再生可能電力を提供するためにデザインされています。
「あらゆる企業が気候変動との闘いに参加する必要があり、私たちはサプライヤーや地域コミュニティと共に、グリーンイノベーションがもたらすのことのできる、あらゆる機会と公平性を行動で示しています。私たちは切迫感を持って行動し、団結しています。しかし時間は再生可能な資源ではありませんから、私たちはさらに環境に配慮した公正な未来に投資する行動を迅速に取る必要があります」と、AppleのCEO(最高経営責任者)、ティム·クックは述べています。
Appleはすでに世界中の事業でカーボンニュートラルを達成しており、2030年までに、販売されるすべてのApple製品が気候変動に及ぼす影響をネットゼロにすることを目指しています。昨年この目標を発表してから、Appleは再生可能エネルギーに移行するサプライヤーの数を大幅に増やしただけでなく、製品に使用するリサイクル素材の量を増やし、環境正義を重視した新しいプロジェクトを立ち上げてきました。Appleは過去5年間に二酸化炭素排出量を合計で40パーセント削減しました。
「気候変動によって大きな影響を受けてきたコミュニティは、あまりにも長い間自分たちの未来についての話し合いに参加する機会がありませんでした。この状況は変えなければならず、私たちはその変化の一翼を担うべく努めています。私たちが共有する新しいプロジェクトは、新しい地域の再生可能プロジェクトを開発することによってコミュニティをサポートし、気候変動との闘いを進めながらより健全でより公正な世界を生み出します」と、Appleの環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデント、リサ・ジャクソンは述べています。
オレゴン州のMontague Wind Power Facilityの風力タービン。
Appleのカーボンフットプリントは過去5年間で40パーセント小さくなりましたが、それには、Appleのこれまでで最大の再生可能プロジェクトの一つである、オレゴン州のMontague Wind Power Facilityのようなプロジェクトも貢献しています。

サプライヤーの機運

米国では、Appleのサプライヤークリーンエネルギープログラムに参加したSolvayなど19社のサプライヤーが、再生可能エネルギーの使用をApple向けの業務全体に広げており、Apple向け以外の業務に拡大することも多くなっています。ヨーロッパでは現在19社のサプライヤーがこのプログラムに参加しており、その中のSTMicroelectronicsは、Appleのプログラムに参加してから、より幅広い事業に再生可能エネルギーを導入するためさらに9件のプロジェクトを開始しました。
中国では現在50社のサプライヤーがプログラムに参加しており、そのうちの多くが施設内のソリューションの利用を最大限まで増やしています。インド、日本、韓国では31社のサプライヤーが参加しており、そのうちSK Hynixは最初に参加した韓国サプライヤーの1つとなっています。
デンマークにあるAppleのヴィボーデータセンターの太陽光発電設備。
スカンジナビア最大の太陽光発電設備の1つがAppleのヴィボーデータセンターに電力を供給しています。これは公的助成金を利用せずに立ち上げられたデンマーク初の太陽光発電プロジェクトです。
Appleは、サプライヤーと協力しながら、炭素排出量が多い採掘をやめて地球資源を節約する循環型経済に移行できるよう、調達における高い水準を維持しつつ、再生素材の使用に向けた新しい経路を作っています。これには、現在Apple製品の一部となっている様々な素材の中でも特に、金、コバルト、アルミニウム、希土類元素などの再生資源が含まれます。このような進展とサプライヤーの再生可能エネルギーへの移行により、Apple製品が環境に及ぼす影響は小さくなっています。最近の実績では、iPhone 13 Proのカーボンフットプリントを前世代と比較して11パーセント削減し、16インチMacBook Proでは前世代と比較して8パーセント削減しました。
最新のMacBook Proは再生素材で作られています。
再生素材の利用が進んだことで、炭素排出量の多い採掘や、Apple製品の環境への影響が削減されたと同時に、地球の資源の節約にもなっています。

コミュニティのサポート

Appleは、Power for Impactプログラムを通じ、世界中の10の新しい再生可能プロジェクトをサポートすることも発表しました。
米国では、Appleはスー族の6つの部族によって形成されるOceti Sakowin Power Authorityと協力して発電所および卸売市場向け送電設備の資金調達、開発、建設、運用を行ない、部族の再生可能エネルギー資源を共同開発します。このプロジェクトは、中西部で大規模な風力発電開発を行なう計画であり、AppleのRacial Equity and Justice Initiative(人種的公平と正義のイニシアティブ)の一環であるImpact Acceleratorへの組織の参加に続くことになります。
コロンビアのコルドバで、小さなボートで川を下る2人の男性。
Appleは、コロンビアのコルドバにある27,000エーカーのマングローブ林を保護し再生することによって、沿岸地域のレジリエンスを高め、地域のグループによる復元活動に関与し、暮らしを守るため、Conservation International、INVEMAR海洋沿岸研究所、CVS(シヌ渓谷とサンホルヘ渓谷の地域自治法人)と連携しました。
南アフリカでは、Appleは、これまでエネルギーサービスを利用できなかった3,500以上の世帯に再生可能エネルギーを提供します。またAppleは、The Pioneer School For the Visually Impairedの屋上に太陽光発電システムを設置することで、電力コストの削減を支援します。ナイジェリアでは、オンド州のプライマリーヘルスケアセンターおよび周辺地域の200世帯で利用される太陽光発電システムの開発をサポートします。
フィリピンでは、Appleは恵まれない家庭の成績優秀な学生に奨学金を提供している教育機関に対し、新たに屋上に太陽光発電システムを設置して、その電気料金を相殺することによって資金援助を行ないます。タイでは、Appleは再生可能エネルギーの生産と電池貯蔵を増やし、電力への信頼性の高いアクセスを確保するとともに、海産物の品質維持のために冷蔵庫が欠かせない辺境の漁村で、汚染の多いディーゼル燃料の使用を置き換えます。ベトナムでのプログラムをサポートするAppleの取り組みは、国内の20の学校に太陽光電力を供給し、持続可能な開発とSTEMについて何千人もの子どもたちに教えるための支援を行います。
コロンビアでは、AppleはSanta Ana小児病院の屋上に太陽光発電システムを導入するための支援を行ない、光熱費を節約したお金で、病院がより多くの設備や医薬品を購入できるようにします。恵まれない青少年に教育と社会サービスを提供する非営利機関であるCiudad Don Boscoでは、屋上に設置された太陽光発電システムが、グループの持続可能な開発目標を進めるのを支援します。
イスラエルでは、Appleは危険にさらされている青少年のためのNitzana Educational Eco-Villageに太陽光発電システムを設置することで、電気代を下げ、組織の新たな収入源を生み出すことができるよう支援します。
Appleは引き続き、気候変動によって大きな影響を受けるコミュニティに重点を置いて環境目標の実現を目指します。Appleの環境のための取り組みについて詳しくは、apple.com/jp/environmentをご覧ください。Appleのサプライヤークリーンエネルギープログラムに参加する全サプライヤーの一覧は、apple.com/environment/Apple_Supplier_Clean_Energy_Commitments_October-2021.pdf(英語)をご覧ください。
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Apple Japan 広報部

press@apple.co.jp