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2021 年 9 月 20 日
iOS 15、本日提供開始
iOS 15は、つながりを保つ新しい方法や、ユーザーの集中を助けたり、探索したりできるパワフルなアップデート、iPhoneでさらに多くのことができる賢い機能が導入されます。FaceTimeのアップデートはさらに自然なビデオ通話を実現し、「集中モード」はユーザーが気が散ってしまうことを減らすために役立ちます。「テキスト認識表示」などの新しい機能では、デバイス上の知能を使って役立つ情報を表示でき、マップのアップグレードでは世界を探索するまったく新しい方法が提供されるなど、多くの機能が導入されます。iOS 15は、本日より無料ソフトウェアアップデートとして提供されます。
より自然なFaceTime通話のための拡張
FaceTimeはこれまで以上に欠かせないものになり、最も大切な人々と簡単につながるための方法をユーザーに提供します。FaceTimeのオーディオ機能とビデオ機能のパワフルなアップデートにより、通話がより自然に感じられ、実際の会話に近い形になります。空間オーディオにより、グループFaceTime通話では、画面上の相手がいる方向から声がするように聞こえます。1新しいマイクのモード「声を分離」は、機械学習を利用して周囲の騒音を消し、ユーザーの声を優先させます。一方「ワイドスペクトラム」は周りの音をすべて通します。iPhoneで撮影される美しいポートレート写真から着想を得たFaceTimeのポートレートモードでは、ユーザーの背景をぼかして自分に焦点を当てることができます2。声を分離、ワイドスペクトラム、ポートレートモードは、Webex、Zoom、WhatsAppなどの他社製アプリケーションでも使用できます。グループFaceTimeでは、新しい「グリッド表示」で参加者を同じサイズのタイルで表示するオプションが提供されます。
FaceTime通話はApple製デバイス以外でも可能になり、AndroidデバイスやWindowsデバイスを使っている人もウェブブラウザから参加できます。ウェブ上でのFaceTime通話はこれまで通りエンドツーエンドで暗号化されるので、プライバシーが侵害されることもありません。通話を開始するには、iPhone、iPad、Macのユーザーは単にFaceTimeリンクを作成してメッセージ、カレンダー、メール、他社製アプリケーションで共有するだけなので、友人や家族とつながることがこれまで以上に簡単になりました。
今秋後半、SharePlayは、ユーザーが友人や家族とFaceTimeで通話しながら体験を共有するための新しい方法を提供します。例えば、一緒に曲を聴いたり、テレビ番組や映画を観たり、ワークアウトを一緒に完了したり、画面を共有してアプリケーションを一緒に見たりできます。SharePlayは、Apple Music、Apple TV+、Apple Fitness+に加え、Disney+、ESPN+、HBO Max、Hulu、MasterClass、Paramount+、Pluto TV、SoundCloud、TikTok、Twitch、その他多くのアプリケーションに対応します。SharePlayは、iPhone、iPad、Macからアクセスでき、共有された再生コントロールを使えば、SharePlayセッションの参加者全員が、再生、一時停止、早送りできます。SharePlayはApple TVでも使えるので、ユーザーは大画面でテレビ番組や映画を観ることができます。
メッセージでつながり続けるためのさらに多くの方法
「あなたと共有」は、メッセージで友人や家族から共有された写真、記事、音楽、その他のコンテンツを表示する、写真、Safari、Apple News、ミュージック、Apple Podcast、Apple TVアプリケーションに登場した新しいセクションです。「あなたと共有」は、共有された写真を写真アプリケーションに、ニュース記事をApple Newsに、その他の該当するコンテンツを対応するアプリケーションに自動的に表示します。「あなたと共有」セクションにはコンテンツの送信者が表示されるため、簡単に関連するメッセージを参照して会話を再開できます。
iOS 15では、ミー文字にマルチカラーの帽子やより多くのメガネスタイル、そして人工内耳、気管内チューブ、ヘッドギアなどの新しいアクセシビリティオプションが加わり、ユーザーはさらに多くの方法で自分自身を表現できます。ミー文字ステッカーは、40を超える服装のオプションや、シャカサインを送る、手を振る、ひらめきの瞬間を伝えるなどの9つの新しいステッカーポーズでカスタマイズすることができます。
その日に集中すべきことを見つけるためのパワフルなツール
iOS 15は「集中モード」を導入します。これは、ユーザーがその瞬間に集中したいことに基づいて通知を絞り込むことにより、気が散ることを減らすのに役立つ新しい方法です。例えば、勤務時間中は「仕事」の集中モードを設定しておけば、同僚からの通知や仕事に使うアプリケーションからの通知のみ届くようにすることができ、友人や家族と一緒に休みをとるときは「パーソナル」の集中モードが使えます。また、「フィットネス」の集中モードは、ワークアウト中に集中力を維持するのに役立ちます。ユーザーは、独自の「集中モード」を作成するか、デバイス上の知能を活用して通知を許可する人やアプリケーションを提案する既存の「集中モード」を選択できます。「集中モード」の機能をさらに広げるために、ユーザーは特定の「集中モード」に適した関連するアプリケーションやウィジェットをまとめた専用のホーム画面のページを作成できます。
集中モードを使用している時は、メッセージアプリケーションや、Slackなどの対応している他社製コミュニケーションアプリケーションの連絡先に状況が自動的に表示されるので、集中を妨げてはいけないということが他の人にもわかります。ユーザーは、時刻や場所などの要素に基づいて「集中モード」を有効化する提案を受け取ることもできます。「集中モード」が1つのApple製デバイスで設定されると、ユーザーのすべてのApple製デバイスにも自動で適用されます。
通知の新鮮なこれまでにないデザイン
通知が再設計され、連絡先の人々の写真や、大きくなったアプリケーションのアイコンが加わってわかりやすくなりました。「通知要約」はユーザーが決めた時刻に毎日配信される通知のコレクションです。デバイス上の知能を使って要約を優先順に整理し、ユーザーのアプリケーションの使い方に基づいて、最も関連性の高い通知が上に表示されます。時間的制約のある通知、メッセージ、電話の着信は即時に配信されるため、ユーザーは適時のアラートを逃さずに受け取ることができ、すべてのアプリケーションやメッセージを暫定的に1時間または1日ミュートにするのも簡単です。
デバイス上の知能が「テキスト認識表示」、高度なSpotlightの検索、メモリーを提供
「テキスト認識表示」は写真の中のにあるテキストをインタラクティブにします。「テキスト認識表示」は、デバイス上の知能を使って、ウェブも含めシステム全体にわたって写真の中のテキストを認識するので、ユーザーはコピー＆ペースト、情報の検索、翻訳などの操作ができます。ユーザーは電話番号の画像をタップして電話をかけたり、ウェブアドレスの画像をタップしてSafariでページを開いたりすることができます。Neural Engineのパワーにより、地元のコーヒーショップに掲示されているWi-Fiパスワードなどのテキストを、カメラアプリケーションでその場で認識してコピーすることもできます。「画像を調べる」を使うと、ユーザーは有名なアート作品、ランドマーク、本、自然の中で見つけた植物や花、ペットの種類についてさらに詳しく知ることができます。
Spotlightは、iPhoneで検索を開始するための万能な方法ですが、今回、ロック画面から直接アクセスできるようになり、さらに、写真を場所、人々、風景、被写体別に写真を検索できるようになりました。テキスト認識表示を使って、Spotlightで写真の中のテキストや手書き文字を見つけることができます。
iOS 15では、メモリーに過去最大のアップデートが行われました。新鮮なこれまでにないデザイン、インタラクティブなインターフェイス、デバイス上の知能を使って曲を提案するApple Musicとの統合により、新しいシネマティックメモリーでは、大好きな瞬間や忘れていた瞬間をより簡単によみがえらせることができます。
再設計されたSafariのブラウズ
Safariでは、新しく設計されたブラウズ体験が導入され、より簡単にコントロールにアクセスできるようになりました。新しいタブバーはデフォルトで画面下部に配置されているため、ユーザーはタブ間を片手で簡単にスワイプできます。「タブグループ」を使うとタブを整理でき、iPhone、iPad、Macのどれからでも、いつでも簡単にアクセスできます。また、カスタマイズ可能なスタートページやiOSで利用可能なウェブ機能拡張により、Safariはこれまで以上にパワフルでパーソナルになりました。
Appleマップでナビゲートして探索
iOS 15のマップでは、世界を見るためのまったく新しい方法が導入されます。目を見張るほど美しいマップは、かつてないほどの詳細さで周辺地域、商業地域、建物を表示すると共に、特別にデザインされたランドマークと月に照らされた新しい夜間モードを提供します。ナビゲーションでは、ユーザーがより簡単に右左折車線、中央分離帯、横断歩道、歩道などを認識するのに役立つ、道路の詳細情報を示す3次元のドライブビューが提供されます。強化されたマップは、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコで利用でき、今後さらに追加される予定です。美しくデザインされたインタラクティブな地球には、山域、砂漠、熱帯雨林、海域の全貌が表示されます。
交通機関で乗り換える場合は、その近くから出発するすべての駅や停留所にワンタップでアクセスしたり、よく使う路線をピンで固定したりできます。マップは選択された交通機関の経路を自動的に追従し、下車する時間が近づくと通知し、ユーザーはApple Watchで経路を記録することもできます。iPhoneを掲げるだけで、ユーザーは詳細な徒歩での方角を拡張現実で受け取ることができます。
新しいキーと州発行の身分証明書がAppleウォレットで利用可能に
iOS 15では、ウォレットに導入された新しい自宅、ホテル、オフィス、車の鍵により、ユーザーはiPhoneをタップするだけでより多くの場所にアクセスできます。超広帯域テクノロジーへの対応により、車のデジタルキーはさらに進化し、ユーザーはiPhoneをポケットや鞄に入れたまま、対応する自動車を安全にロック、ロック解除、発進できるようになります。5 ウォレットに保存されたキーを使えば、iPhoneでユーザーの自宅やオフィス、さらにはホテルのルームキーを開けることもできます。4 さらに、ユーザーは有効な州発行の身分証明書や運転免許証をiPhoneのウォレットに追加できるようになります。このオプションは今後、米国の州で利用できるようになります5。
再設計された天気アプリケーション体験
天気アプリケーションは、全画面表示の地図、気象情報の視覚的表示、気象状況に基づいて変化する動的な配置を採用した、まったく新しいデザインになりました。美しく表示されるアニメーションの背景は、太陽の位置、雲量、降水量をより正確に反映し、通知では雨や雪の降り始めと止む時がいつになるかが表示されます。
メモアプリケーションでの整理とコラボレーション
メモアプリケーションでは、メモを素早く簡単に分類できるように、ユーザーがタグを作成する機能が追加されたほか、「名前の言及」機能により、共有メモのメンバーが重要なアップデートについて互いに通知できるようになりました。まったく新しい「アクティビティ表示」には、共有メモの最近の履歴が表示され、誰がその変更を行ったかに関する詳細が「ハイライト」に表示されます。MacやiPadで作成したクイックメモをメモアプリケーションで表示、編集することができます。
プライバシーコントロールの追加
新しいプライバシー機能では、ユーザーがアプリケーションに提供するデータに関する透明性とコントロール性がさらに強化されます。「メールプライバシー保護」は、メールが開封されたかどうかを送信者に知られないようにします。IPアドレスを隠し、送信者がIPアドレスを使って、ユーザーの位置情報を把握したりプロファイルを作成したりできないようにします。Siriのユーザープライバシー保護機能は、デバイス上での音声認識によってさらに向上し、ユーザーの音声によるリクエストはデフォルトで完全にデバイス上で処理されるようになり、さらなるパーソナライズ、オフラインリクエスト、パフォーマンス向上が可能になります6。
その他の機能
- Siriには、AirPodsでの「通知の読み上げ」や、ユーザーがたずねるだけで画面に何が表示されているかを教えてくれる機能が追加されました。Siriを他社製のHomekitアクセサリで有効にできるようになったため、HomePodおよびHomePod miniのユーザーは、家にあるより多くのデバイスからメッセージを送信したり、リマインダーを設定したり、インターコムのメッセージを家族に送信することを、簡単かつ安全にSiriに頼むことができます7。
- iCloud+では、ユーザーに人気のiCloudのすべての機能に新しいプレミアム機能を加えました。「メールを非公開」、拡張されたHomeKitセキュアビデオ対応、革新的な新しいインターネットプライバシーサービスであるiCloud Private Relayなどを利用できます8。現在iCloudストレージのサブスクリプションに登録しているユーザーは、追加料金なしで自動的にiCloud+にアップグレードされます。すべてのiCloud+のプランは同じファミリー共有グループのメンバーで共有できるので、全員が新しい機能、ストレージ、そしてこのサービスから得られる新たなレベルの体験を楽しめます。
- ヘルスケアアプリケーションに新しい共有タブが加わり、ヘルスケアに関するデータを家族、介護者、介護チームと共有できるようになりました。「トレンド」を活用すると、ユーザーは個人の健康に関する指標における有意の変化に注意することができます。また、新しい指標である「歩行安定性」により、転倒のリスクを積極的に管理できるようになります。ユーザーは検証可能なCOVID-19の予防接種または検査結果の記録をヘルスケアアプリケーションに直接保存することもできるため、これらの記録にいつでも簡単にアクセスできます。
- 「翻訳」には、ユーザーが話し始めたことを自動的に検知し、マイクのボタンをタップしなくても話したことを翻訳する「自動翻訳」が搭載され、言語の壁を超えてより自然な会話ができるようになります。システム全体の翻訳機能により、テキストを選択して「翻訳」をタップするだけでiPhone上のどこでも翻訳できます。
- 新しくなったiPhoneの設定では、これまで以上にシームレスにiPhoneを使い始めることができるようになります。既存のiPhoneユーザーは、iCloudのサブスクリプションを利用していなくても、データをiCloudに一時的にバックアップし、新しいiPhoneにデータを簡単に転送できます9。はじめてiPhoneに移行する方も、進化した「iOSに移行」を使うと、写真アルバム、ファイル、フォルダ、アクセシビリティ設定を簡単に転送できるので、最初からiPhoneが自分にぴったりだと感じられます。
- アクセシビリティ機能には、VoiceOverを使って画像の中の人々、対象物、テキスト、表をより詳しく探索する機能が含まれています。また、新しい背景音を絶えず再生することで、望ましくない環境音や外部の騒音をマスキングすることができます。サウンドアクションでは、口から出す音に反応するようにスイッチコントロールをカスタマイズでき、ユーザーはディスプレイとテキストサイズの設定もアプリケーションごとにカスタマイズできます。さらに、Appleではヘッドフォン調整機能でオージオグラム（聴力検査の結果を示すグラフ）の認識をサポートしています。
価格と販売について
iOS 15は、iPhone 6s以降に対して本日より提供される無料のソフトウェアアップデートです。詳細については、apple.com/jp/ios/ios-15をご覧ください。 機能によっては一部の地域または言語だけで提供される可能性があります。
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- A12 Bionic以上を搭載したiPhoneおよびiPad、2018年以降に発売されたMacモデルで利用可能です。2. A12 Bionic以上を搭載したiPhoneおよびiPad、M1チップを搭載したMacコンピュータで利用可能です。3. 車のデジタルキーは、iPhone XS以降で利用できます。提携する自動車メーカーが必要です。4. 新しいキーへの対応にはiOS 15が搭載されているiPhoneと、アパート、家、オフィス、ホテルの対応するドアロックが必要です。これらは他社を通じて提供される予定です。5. 対象となる州は、ウォレットのモバイル運転免許証と州発行の身分証明書を住民が利用可能となる時期について、後日詳しい情報を発表します。6. A12 Bionic以降を搭載したiPhoneとiPadで利用可能です。音声モデルのダウンロードが必要です。7. HomePodソフトウェア15.0以降を搭載したHomePodまたはHomePod mini、および対応するHomekitアクセサリが必要です。8. iCloud+には、50GB（HomeKitセキュアビデオカメラ1台で月額130円）、200GB（HomeKitセキュアビデオカメラ5台までで月額400円)、2TB（HomeKitセキュアビデオカメラの台数無制限で月額1,300円）のプランがあります。iCloud Private Relayは最初にパブリックベータ版としてリリースされます。9. iOS 15を搭載したiPhoneが必要です。