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2020 年 9 月 16 日
iOS 14、9月17日より提供開始
iOS 14により、iPhoneの体験が大きく進化します。デザインの刷新により美しくなったウィジェットを中心に大幅にアップデートされたホーム画面、Appライブラリ、App Clipによる新しいアプリケーションの利用方法、メッセージに実装された数々の強力なアップデートと盛り沢山です。iOS 14は9月17日より、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。
「iPhoneと共に、iOSは、私たちの日々の過ごし方を導いたり、人々とのつながりを維持したりする上で中心的な役割を担っています。iOS 14では過去最大のアップデートがホーム画面に施され、さらに強化されて使いやすくなります。開発者の皆さんがウィジェットやApp Clipの画期的な利用方法を思い付き、そこからユーザーの皆さんに愛されるような新しい体験を作り出してくれるのを楽しみにしています」と、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ‧フェデリギは述べています。
再設計されたホーム画面のページ
新しいウィジェットは時宜にかなった情報を一目でわかるように表示し、ホーム画面の任意のページに好みのサイズで固定することができます。ウィジェットでスマートスタックを選べば、デバイスの知能を活用して、時刻、場所、活動に基づいて最適なウィジェットを表示してくれます。例えば、朝起きたらニュースのウィジェット、日中はカレンダーにあるイベント、夕方にはフィットネスの概要というように、ホーム画面の各ページで自由にカスタマイズして、仕事、エンターテイメント、スポーツなど、関心ある分野ごとに分けてアプリケーションやウィジェットを表示することができます。
ホーム画面の最後のページに新たに追加されたAppライブラリは、すべてのアプリケーションを操作しやすい1つのシンプルな画面に自動的にまとめ、その時々に役立つアプリケーションを賢く表示します。ホーム画面の各ページを非表示にしておけば、Appライブラリにすばやくアクセスすることもできます。
着信とSiriとのための、まったく新しいコンパクトなデザイン
FaceTimeや電話の着信、Siriとやり取りするためのインターフェイスがまったく新しいコンパクトなデザインになり、その時々の作業を続けながら対応できるようになりました。さらに、ピクチャ‧イン‧ピクチャへの対応により、別のアプリケーションを使いながら同時にビデオを見たり、FaceTime通話を受けたりできるようになりました。
App Clipがもたらす、アプリケーションを見つけて使う新しい方法
App Clipは、必要なときに瞬時に見つけられるように設計されたアプリケーションの小さな一部分です。App Clipは特定の製品やビジネスに関連付けられており、これを瞬時に読み込んで、テイクアウトの注文、車への給油といった特定の作業内容を完了できます。これらのサービスは、Appleが新たに設計したApp Clipコード1をスキャンしたり、NFCタグやQRコードで読み込んだり、メッセージや Safariで共有したりすることで簡単に見つけて利用できます。もちろん、アプリケーションに期待されるセキュリティとプライバシーも万全です。
メッセージにパワフルなアップデートを実施
友人や家族とのコミュニケーションの中心となるメッセージでは、つながりを維持したり、重要なメッセージをすぐに見つけることがより簡単になりました。メッセージの会話リストの上部に特定の会話を固定して、相手の名前のメンションやインラインの返信を駆使しながら活発なグループスレッドを追いかけたり、画像や絵文字を使ってグループの写真を設定するなどして会話をさらにカスタマイズできます。メッセージのミー文字のオプションには、新しいヘアスタイル、帽子、フェイスカバーなどが加わり、より包括的で多様性のある自己表現が可能になりました。
新タイプの経路案内と新しいガイドを搭載したマップ
マップに新たに加わった自転車用の経路案内、電気自動車用の経路案内、厳選されたガイドにより、道順を調べたりや探索がさらに簡単になります。 自転車の経路案内は、道の勾配、混雑の状況、経路に階段があるかどうかも考慮してくれます。 電気自動車の経路案内は、使用中の電気自動車の充電状態と充電器タイプに基づいて、予定経路上にある充電スタンドを表示してくれます2。ガイドは、信頼できる選りすぐりの情報をもとに、街の観光スポットや注目の場所を厳選リストで紹介します。ガイドは、人気のアトラクションを探したり、レストランを見つけたり、評価の高い情報源による新しいお勧め情報を探したりできる素晴らしい手段です。
プライバシー機能の強化により透明性とコントロールを向上
ユーザーは今後、アプリケーションに位置情報へのアクセスを許可する際に、正確な位置情報ではなく、おおよその位置情報をアプリケーションのデベロッパと共有するよう選択できるようになります。また、アプリケーションによるマイクやカメラの使用をより明確に把握できるようになります。デベロッパは、ユーザーに対して既存アカウントを「Appleでサインイン」にアップグレードするよう提案できるようになります。今年末までに、App Storeの製品ページには、デベロッパの自己申告による各アプリケーションのプライバシー対応状況が、簡潔でわかりやすい形式で掲載されるようになります。また、来年の早い時期には、アプリケーションによるトラッキングを開始する場合は、事前にユーザーの許可を得ることを必須とする予定です3。
AirPodsのために強化されたリスニング体験
AirPods と AirPods Proは、iOS 14によってパワフルな機能を手に入れます。AirPods Proはダイナミックヘッドトラッキングによる空間オーディオで劇場にいるような臨場感を味わうことができます。方向性オーディオフィルタと、左右の耳に届く周波数を微調節することにより、音像は空間内の任意の場所に置けるようになるので、没入感のあるリスニング体験が実現します。また、デバイスの自動切り替え機能により、AirPods と AirPods Proの再生音は、iPhone、iPad、Macの間でシームレスに切り替わります4。アクセシビリティ機能として新たに追加されたヘッドフォン調整機能が、小さな音を大きくしたり、再生するオーディオに合わせて音質を調節することにより、音楽、映画、通話、ポッドキャストなどがはっきり明瞭に聞こえるようになります5。
iOS 14のその他の機能
- 翻訳は、会話の内容を翻訳するのに最適でな、使いやすく設計されたアプリケーションで、音声やテキストをすばやく自然に翻訳し11の言語に対応していています6。オンデバイスモードでは、このアプリケーションの機能をオフラインで実行するので、プライバシーを保護しながら音声やテキストを翻訳できます。
- Siriがさらに賢くなり、インターネット上の情報を使って、複雑な質問にも答えられるようになりました。メッセージ、メモ、メールなどで音声入力を行う際は、キーボードの音声入力機能がデバイス上で動作します7。
- ホームアプリケーションによるスマートホームのコントロールは、新しいオートメーションの提案機能と、コントロールセンターのコントロールが拡張されてアクセサリやシーンに素早くアクセス可能になったことでさらに簡単になりました。HomeKitに対応している適応型照明により、色温度は一日を通して自動的に調整されます。また、顔認識に対応するテレビドアホンやカメラは、Apple TV や HomePodが備えるデバイス上の知能を利用して訪問者を特定します。ホームアプリケーションとHomeKitはプライバシーとセキュリティを保護するよう作られているので、ユーザーのホームアクセサリに関する情報はすべてエンドツーエンドで暗号化されます。
- デジタル版の車のキーを使えば、iPhoneで車のロックを安全に解除し、エンジンをかけることができます。車のキーはメッセージを使って簡単に共有できるほか、デバイスを紛失してしまった場合はiCloudから無効にできます。さらに一部の車種では、本日よりNFCテクノロジーでも利用可能になりました8。
- Safariにプライバシーレポート機能が加わり、ブロックしたサイト越えトラッキングを簡単に知ることができるようになりました。さらに、強固なパスワードの監視機能により、保存済みのパスワードでデータの漏えいの可能性があるものを検知できるようになりました。また、ウェブページ全体の翻訳機能も内蔵されています9。
- ヘルスケアアプリケーションは、睡眠を管理したり、耳の健康に影響を及ぼす恐れがあるオーディオレベルに関する理解を深めるためのまったく新しい機能を搭載しています。新しいヘルスケアチェックリストには、緊急SOS、メディカルID、心電図、転倒検出などが用意され、ここで健康と安全のための機能を一元管理できるようになります10。ヘルスケアアプリケーションは、歩行、症状、心電図などの新しい種類のデータにも対応するようになります。
- 天気アプリケーションで、悪天候に関する最新情報を把握できるようになります。天気予報が雨の場合は、新しい1時間以内の降水量チャートに1分ごとの降水量が表示されます11。
- Apple Oneは、Appleが提供する複数のサブスクリプションサービスをお得に利用する最も簡単な方法です。お客様は自分または家族全員に適したプランを1つ選択できます。Apple Oneへの登録は今秋より開始する予定です。
- アクセシビリティ機能には、ジェスチャ、タスク、アクセシビリティのショートカットを、すばやく実行するための新しい方法である背面タップ、グループFaceTimeにおける手話の検知、デバイス上の知能を使って火災報知器やドアベルの音を検出したことをユーザーに知らせるサウンド認識が加わりました。また、視覚障がい者に向けた画面読み上げ機能として業界をリードするVoiceOverが、画面に表示されている内容を自動的に認識できるようになったことで、さらに多くのユーザーがさらに多くのアプリケーションやウェブを体験できるようになります。
価格と提供について
iOS 14は、iPhone 6s以降を対象に9月17日より無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。詳細については apple.com/jp/ios/ios-14 をご覧ください。機能によっては一部の地域または言語のみで提供される場合があります。
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iOS 14の画像
- 今後のソフトウェアアップデートで提供されます。
- 電気自動車の経路案内を利用するには、iOS 14を搭載したiPhoneと対応する自動車が必要です。
3.トラッキングは、アプリケーションを通じて収集したユーザーまたはデバイスのデータを、他社のアプリケーション、ウェブサイト、オフラインの施設を通じて収集したユーザーまたはデバイスのデータを結び付けて、ターゲット広告や広告効果の計測などの目的に用いる行為を指します。トラッキングは、ユーザーまたはデバイスのデータをデータブローカーと共有する行為も指します。 - AirPods Pro、AirPods(第2世代)、Powerbeats、Powerbeats Pro、Beats Solo Proで利用できます。iCloudアカウントが必要です。
- ヘッドフォン調整機能は、H1ヘッドフォンチップを搭載したApple製ヘッドフォンとBeatsヘッドフォン、およびEarPodsで利用できます。
- 翻訳アプリケーションは、日本語、英語、標準中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語(ブラジル)、アラビア語に対応しています。
- キーボード音声入力は、iPhone XS 以降のモデルで利用できます。英語(米国、英国、インド、カナダ、オーストラリア)、標準中国語(中国本土、香港)、日本語(日本)、フランス語(フランス)、ドイツ語(ドイツ)、スペイン語(米国、スペイン、メキシコ)に対応しています。音声入力モデルのダウンロードが必要です。
- 対応メーカーを通じて、iPhone XR、 iPhone XS 以降、iPhone SE(第2世代)、Apple Watch Series 5で利用可能です。
- Safariの翻訳機能はベータ版で、英語、簡体字中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語(ブラジル)で利用可能です。
- 心電図や転倒検出など一部の機能には Apple Watch が必要です。機能によっては一部の地域のみで提供される場合があります。
- 悪天候に関する情報は、日本、米国、欧州、カナダ、オーストラリアの地域で利用できます。1時間以内の降水量チャートは米国で利用可能です。