バッテリーの駆動時間
耐用年数を最大限に延ばす

「バッテリー駆動時間」とは、あなたのデバイスの再充電が必要に
なるまでの動作時間のことです。「バッテリー耐用年数」とは、新しい
バッテリーとの交換が必要になるまでの持続期間を指します。この2つ
を最大限に延ばせば、あなたが持っているApple製デバイスがどれで
あっても、最高のパフォーマンスを引き出すことができるでしょう。

iPhone、iPad、iPod touch向けのヒント

最新のソフトウェアにアップデートする。

あなたのデバイスが最新バージョンのiOSを搭載していることを常に確認してください。

  • iOS 5以降を使っている場合は、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」と選択すると、アップデートが必要かどうかを確認できます。
  • アップデートが利用できる場合は、デバイスを電源につないでワイヤレスでアップデートするか、コンピュータに接続し、最新バージョンのiTunesを使ってアップデートします。

iOSのアップデートについてさらに詳しく

設定を最適化する。

デバイスの使い方にかかわらず、バッテリーを長持ちさせる簡単な方法が2つあります。画面の明るさを調整することと、Wi-Fiを使うことです。

画面の明るさを落とすか、明るさの自動調節をオンにすると、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。

  • 明るさを落とすには、コントロールセンターを開き、明るさのスライダを下にドラッグします。
  • 明るさの自動調節機能は、周囲の明るさに合わせて画面の明るさを自動的に調整します。この設定を有効にするには、「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「ディスプレイ調整」の順に選択し、「明るさの自動調節」をオンにします。

デバイスを使ってデータにアクセスする際、Wi-Fi接続は携帯電話ネットワークよりも消費電力が少ないため、常にWi-Fiをオンにしておきましょう。Wi-Fiをオンにするには、「設定」>「Wi-Fi」と選択し、Wi-Fiネットワークにアクセスします。

低電力モードを有効にする。

iOS 9で新しく追加された低電力モードを使うと、iPhoneのバッテリー残量が少なくなってきた時に、簡単にバッテリー駆動時間を長くすることができます。バッテリー残量が20%になった時と、さらに10%まで下がった時に、iPhoneがあなたにお知らせし、ワンタップで低電力モードに切り替えられるようにします。もしくは「設定」>「バッテリー」の順に選択して低電力モードを有効にすることもできます。低電力モードではディスプレイの明るさを減らし、デバイスのパフォーマンスを最適化し、システムのアニメーションを最小限に抑えます。メールなどのアプリケーションはバックグラウンドでのコンテンツのダウンロードを停止し、AirDrop、iCloudシンク、連係といった機能は無効になります。電話での通話、Eメール、メッセージ、インターネットへのアクセスなどの主要な機能は引き続き使えます。iPhoneを再び充電すれば、低電力モードは自動的にオフになります。

バッテリーの使用状況に関する情報を見る。

iOSは、これまでで最もバッテリー効率が良いiOSになるように設計されています。さらに、それぞれのアプリケーションが使用しているバッテリーの割合を見ることができるので(デバイスが充電中ではない場合)、デバイスのバッテリー駆動時間をより細かく管理できます。使用状況を見るには、「設定」>「バッテリー」と選択します。

以下は、使用中のアプリケーションの下に表示されるメッセージの例です。

「バックグラウンド処理」:別のアプリケーションを使っている間に、このアプリケーションがバックグラウンドでバッテリーを使用したことを示します。

  • アプリケーションのバックグラウンド更新を許可する機能をオフにすると、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。「設定」>「一般」>「Appのバックグラウンド更新」と選択し、「Wi-Fi」「Wi-Fiとモバイルデータ通信」または「オフ」を選んでください。「オフ」を選ぶとアプリケーションのバックグラウンド更新を完全に止めることができます。
  • メールアプリケーションに「バックグラウンド処理」が表示されている場合は、手動によるデータ取得を選択するか、データの取得頻度を下げることができます。「設定」>「アカウントとパスワード」>「データの取得方法」で設定を変更してください。

「場所」と「バックグラウンドの場所」:アプリケーションが位置情報サービスを使用していることを示します。

  • アプリケーションの位置情報サービスをオフにすると、バッテリー駆動時間を最適化できます。「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」で設定をオフにしてください。
  • 「位置情報サービス」では、それぞれのアプリケーションの許可設定を見ることができます。位置情報を最近使用したアプリケーションは、オン/オフスイッチの横にインジケータが表示されます。

「ホーム/ロック画面」:デバイスにホーム画面またはロック画面が表示されたことを示します。例えば、ホームボタンを押したり通知が届いたことにより、ディスプレイがスリープ解除された場合などです。

  • アプリケーションからの通知によってディスプレイが頻繁にスリープ解除される場合は、「設定」>「通知」でプッシュ通知を止めることができます。通知を止めたいアプリケーションをタップして、「通知を許可」をオフにしてください。

「圏外」と「低信号」:あなたがいる場所の通信電波が弱いためにiOSデバイスがより強い信号を探しているか、電波が弱い環境でデバイスを使用したためにバッテリー駆動時間が影響を受けたことを示します。

  • 機内モードをオンにして、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。コントロールセンターを開き、機内モードのアイコンをタップしてください。機内モードがオンの状態では、電話の受発信ができないことに注意してください。

コンピュータをコンセントにつなぎ、
電源を入れてから、デバイスを充電する。

コンピュータを使ってUSB経由でiOSデバイスを充電する時は、そのコンピュータがコンセントにつながれており、電源が入っていることを確認してください。デバイスをつないだコンピュータの電源が切れている場合や、スリープモードまたはスタンバイモードになっている場合は、デバイスのバッテリーが消費されることがあります。iPhone 3GとiPhone 3Gsは、FireWire電源アダプタ、またはFireWire対応シガーソケット充電器での充電に対応していません。

Apple Watch向けのヒント

最新のソフトウェアにアップデートする。

あなたのApple Watchが最新バージョンのwatchOSを搭載していることを常に確認してください。

  • iPhone上のApple Watchアプリケーションで「マイウォッチ」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」と選択すると、アップデートが必要かどうかを確認できます。
  • アップデートが利用できる場合は、iPhoneをWi-Fiに接続し、Apple Watchを電源につないで、ワイヤレスでアップデートします(Apple Watchが50%以上充電されていることを確認してください)。

watchOSのアップデートについてさらに詳しく

設定を調節する。

Apple Watchのバッテリーを長持ちさせる方法はいくつかあります。

  • ウォーキングとランニングのワークアウト中は、省電力モードをオンにして、心拍センサーを停止させます。iPhone上のApple Watchアプリケーションで「マイウォッチ」>「ワークアウト」と選択し、省電力モードをオンにしてください。心拍センサーを停止させると、消費カロリーの計算の精度が低くなる場合があることに注意してください。
  • 特に長時間のワークアウトでは、内蔵された心拍センサーの代わりにBluetoothチェストストラップを使うこともできます。BluetoothチェストストラップをあなたのApple Watchとペアリングするには、ストラップがペアリングモードになっていることを確認してから、Apple Watch上で「設定」を開いて「Bluetooth」を選択し、ヘルスケアデバイスのリストから選んでください。
  • 腕や手首を動かすことが多く、Apple Watchのディスプレイが必要以上に頻繁にオンになる場合は、手首を持ち上げるたびにディスプレイがオンにならないようにすることができます。Apple Watch上で「設定」を開いて「一般」を選択し、「画面をスリープ解除」を選択してから、「手首を上げて画面をスリープ解除」をオフにしてください。ディスプレイをオンにしたい時はタップするか、Digital Crownを押すだけです。
  • iPhone上でBluetoothをオフにすると、Apple Watchのバッテリーの消費量が増えます。デバイス同士のコミュニケーションがより効率的なものになるよう、iPhone上でBluetoothを常にオンにしておきましょう。

低電力モードを有効にする。

watchOS 9で新しく追加された低電力モードを使うと、Apple Watchのバッテリー駆動時間を必要に応じて簡単に長くすることができます。長時間のフライト中や、充電器が手元になくて就寝中に充電できない時などに便利です。上にスワイプしてコントロールセンターを開き、バッテリー残量をタップすれば低電力モードに切り替えられます。もしくは「設定」>「バッテリー」の順に選択して低電力モードを有効にすることもできます。

低電力モードは、Apple Watchの常時表示ディスプレイをオフにし、携帯電話通信とWi-Fi接続を制限するほか、心拍数の測定、高心拍数と低心拍数の通知、不規則な心拍の通知、血中酸素ウェルネスの測定を含むバックグラウンドでのセンサーによる読み取りを無効にすることでバッテリー駆動時間を延ばします。

あなたのiPhoneと接続されていない場合、Apple Watchは約1時間に1回、通知の取得を試みます。Apple Watchのバッテリーが80%まで充電されると、低電力モードは自動的にオフになります。

バッテリーの使用状況に
関する情報を見る。

バッテリーの使用状況と充電の履歴を見るには、Apple Watchで設定アプリを開き、「バッテリー」を選択します。

コンピュータをコンセントにつなぎ、電源を入れて
から、Apple Watch
充電する。

コンピュータを使ってUSB経由でApple Watchを充電する時は、そのコンピュータがコンセントにつながれており、電源が入っていることを確認してください。Apple Watchをつないだコンピュータの電源が切れている場合や、スリープモードまたはスタンバイモードになっている場合は、Apple Watchのバッテリーが消費されることがあります。

あなたのApple Watchのバッテリーがサービスを必要とする場合には、AppleまたはApple正規サービスプロバイダに依頼してください。

iPod shuffle、iPod nano、iPod classic向けのヒント

最新のソフトウェアにアップデートする。

あなたのiPodが最新バージョンのApple製ソフトウェアを搭載していることを常に確認してください。iPodをDockに取り付けるか、コンピュータにつなぐと、iTunesが利用可能なアップデートをお知らせします。

設定を最適化する。

ホールドと一時停止。iPodを使わない時には、スイッチをホールドに合わせておきましょう。そうすれば、iPodが誤って起動し、不必要に電力を消費することがなくなります。また、iPodで曲を聴いていない時は一時停止するか、再生ボタンを2秒間押して電源を切りましょう。

イコライザ。再生にイコライザを加えると、iPodのプロセッサの使用量が増加します。これは、イコライザが楽曲の中にエンコードされていないためです。イコライザを使わない場合は、この機能をオフに設定しましょう。iTunes内の曲にイコライザを設定していた場合、その効果を「オフ」にするには、イコライザを「フラット」に設定する必要があります。これは、iPodがiTunesの設定をそのまま保持するためです。

バックライト。バックライトを「常にオン」に設定しておくと、バッテリー駆動時間が大幅に短くなります。必要な時にだけバックライトを使いましょう。

コンピュータをコンセントにつなぎ、
電源を入れてから、iPodを充電する。

コンピュータを使ってUSB経由でiPodを充電する時は、そのコンピュータがコンセントにつながれており、電源が入っていることを確認してください。iPodをつないだコンピュータの電源が切れている場合や、スリープモードまたはスタンバイモードになっている場合は、iPodのバッテリーが消費されることがあります。

MacBook AirとMacBook Pro向けのヒント

最新のソフトウェアにアップデートする。

あなたのMacBookが最新バージョンのmacOSを搭載していることを常に確認してください。インターネットに接続している場合、macOSは毎週自動的にソフトウェアアップデートをチェックします。ただし、いつアップデートをインストールするかは、自分でコントロールできます。最新のソフトウェアを使用していることを確認するには、Appleメニューから「ソフトウェア・アップデート」を選んでください。

macOSのアップデートについてさらに詳しく

設定を最適化する。

省エネルギー。 「省エネルギー」環境設定パネルには、MacBookの消費電力レベルを決める設定がいくつか用意されています。MacBookは、電力がコンセントから供給されるとそれを認識し、その状態に合わせて動作します。バッテリーで駆動している時は、画面の明るさを抑え、ほかのコンポーネントの使用も控えめになります。この設定をパフォーマンス優先に変更すると、バッテリーの消費が速くなります。

ディスプレイの輝度。 ディスプレイの表示を快適な範囲内でできる限り暗くすると、バッテリー駆動時間を最大限に延ばすことができます。例えば、飛行機の中でビデオを観る場合、キャビンの照明が消えていれば、ディスプレイを最大輝度に設定する必要はないでしょう。

Wi-Fi。 ネットワーク接続のために使っていない場合でも、Wi-Fiは電力を消費します。メニューバーのWi-Fi接続状況メニューまたはネットワーク環境設定を使って、Wi-Fiをオフにすることができます。

アプリケーションと周辺機器。 使っていない時は周辺機器を取り外し、アプリケーションを終了します。アクセスしていないSDカードは取り出しましょう。

MacBookをコンセントにつなぎ、
電源を入れてから、ほかの充電する。

MacBookを使ってUSB経由でほかのデバイスを充電する時は、MacBookがコンセントにつながれており、電源が入っていることを確認してください。そうしないと、MacBookのバッテリーが通常よりも速く消費されることがあります。また、ほかのデバイスをつないだMacBookの電源が切れている場合や、スリープモードまたはスタンバイモードになっている場合は、デバイスのバッテリーが消費されることがあります。

バッテリーの耐用年数を延ばすためのヒント

バッテリーの状態が自動で管理されるようにする。

Apple製デバイスには、バッテリーの老化を抑えられるよう、充電のパターンとバッテリーの温度を管理するためのソフトウェアとハードウェアシステムが組み込まれています。

  • 「バッテリー充電の最適化」と「充電上限の最適化」機能は、あなたの毎日の使用状況に合わせて充電を調節し、バッテリーの耐用年数を延ばします。「バッテリー充電の最適化」機能は、iOS 13、watchOS 7、macOS Big Sur以降のすべてのプラットフォームで利用できます。この機能は、毎日の充電傾向にもとづき、所定の条件下で、バッテリーを使う必要がある直前までフル充電するのを自動的に遅らせます。Apple Watch Ultraは、最適化された充電上限まで充電すべきタイミングと、フル充電してもよいタイミングを学習して、充電残量の多い状態で過ごす時間をさらに減らす機能も備えています。
  • 極端な温度条件の時には、所定の条件下で充電は一時的に停止され、バッテリーの温度が通常の動作範囲内に戻ると再開されます。iOS 16からは、バッテリーの温度にもとづいて充電が一時停止された場合、所定の条件下でロック画面に通知が表示されます。iOS 16とwatchOS 9からは、「設定」>「バッテリー」の順に選択して、充電の一時停止に関する情報を見ることもできます。

極端な周囲温度を避ける。

Apple製デバイスは、広い周囲温度範囲で正しく動作するように設計されており、最適な範囲は16°C~22°Cです。バッテリー容量に回復不能な損傷を与える可能性があるため、35°Cを超える周囲温度にデバイスをさらさないことが特に重要です。損傷を受けた場合は、そのバッテリーが一回の充電でデバイスを駆動できる時間が通常よりも短くなります。周囲温度が高い場所でデバイスを充電すると、より深刻な損傷を与えることもあるので注意してください。推奨されるバッテリー温度を超えると、ソフトウェアが80%以上の充電を制限する場合もあります。また、高温な環境でのバッテリー保管でさえ、回復できないダメージをバッテリーに与える可能性があります。温度が非常に低い環境でデバイスを使用する場合もバッテリー駆動時間が短くなることがありますが、この状態は一時的なものです。バッテリーの温度が通常の動作範囲内に戻ると、パフォーマンスも通常の状態に戻ります。

iPhone、iPad、iPod、Apple Watchに最適な温度の範囲
0°C
35°C
低温すぎる 部屋の温度 高温すぎる

iPhone、iPad、iPod、Apple Watchは、0°C〜35°Cの環境下で最も良く動作します。保管温度は-20°C〜45°C

MacBookに最適な温度の範囲
10°C
35°C
低温すぎる 部屋の温度 高温すぎる

MacBookは、周囲温度が10°C〜35°Cの環境下で最も良く動作します。
保管温度は-20°C〜45°C

充電中は特定の種類のケースを取り外す。

特定の種類のケースに入れたままデバイスを充電すると、過度の熱が発生し、バッテリー容量に影響を及ぼす可能性があります。充電中にデバイスが熱くなったら、まずケースから取り出しましょう。

長期保管する時は、50%充電してから。

デバイスを長い間保管したい場合は、主に2つの要因がバッテリーの全般的な状態に影響します。保管環境の温度と、保管のために電源を切った時のバッテリー充電量です。そのため、次のことをおすすめします。

  • デバイスのバッテリーをフルに充電したり使い切ったりせず、50%前後充電した状態にします。バッテリーを完全に使い切った状態で保管すると、バッテリーは重放電という状態になり、充電された状態を保てなくなる可能性があります。反対に、完全に充電した状態で長期間保管すると、バッテリーの容量の一部が失われ、駆動時間の短縮につながる場合があります。
  • バッテリーの使用量を増やさないために、電源を切ります。
  • 湿気のない、32°C以下の涼しい環境で保管します。
  • 6か月以上デバイスを保管する予定の場合は、6か月ごとに50%までます。

デバイスを保管した期間によっては、再度使用する時にバッテリーの残量が少なくなっている場合があります。長期間保管していたデバイスをもう一度使い始める際は、使20ます。